「コンサルになりたいけど、英語は必須?」、「全然喋れないから不安…」
コンサルとしてのキャリアを考える上で、一度は考えるのが英語スキルの問題。
特に外資系コンサルに入ったり、グローバルプロジェクトへの参加を目指しているなら、英語のスキルは重要になります。
一方で、英語ができなくてもコンサルとして活躍する方法はあります。
今回の記事では、英語ができた方が良い理由や具体的な学習方法、さらには英語ができなくても活躍するコツについて詳しく解説します。
英語以外も含め、僕が27歳の時にコンサルに転職して苦労したことについて以下の記事で解説しています。
参考:中途でコンサルは辛い?【27歳でコンサルになった僕が解説】
コンサルは英語ができないとダメ?できた方がいい理由
コンサルとして働く上で、英語ができた方が良い理由は以下の3点です。
- 英語で調査できる
- 海外の顧客を相手にできる
- 外資系コンサルでは必須
英語で調査できる
特定分野のトレンドを押さえるには、海外の情報も確認する必要があります。
そしてそれらの情報を理解するには、英語が必須になります。
例えば、新しいIT技術やデータ分析手法に関する論文は、英語で書かれていることがほとんどです。
また、海外の大手企業の報告書や市場調査レポートも英語です。
これらを読めない時点で、最新情報を得ることが難しくなってしまいます。
日本語に訳された記事を読めばいいと思うかもしれませんが、すべての情報が訳されるわけじゃないので注意が必要です。
海外の顧客を相手にできる
英語を使えると海外の顧客を相手にするチャンスが増えます。
どの企業でもグローバル化が進んでいる昨今、生き残るには海外顧客の取り込みは重要です。
例えば、多国籍企業や外資系企業が日本市場に参入した際に、彼らと直接コミュニケーションを取る必要があります。
こんな時に英語ができると、スムーズに交渉や意見交換ができます。
通訳を使えばいいのでは?という意見もありますが、直接コミュニケーションを取れることで、こちらの思いが正確に伝わり、商談が成功するケースも少なくありません。
外資系コンサルでは必須
外資系コンサルに入るなら、英語力が必須です。
なぜなら、グローバルなプロジェクトや海外クライアントと直接英語でコミュニケーションを取る機会が多いからです。
例えば、海外のビジネスパートナーや顧客との会議も当たり前のように英語で行われます。
このような場面で英語力が不足していると、スムーズなやり取りが難しくなり、プロジェクトの進行にも支障をきたします。
また、外資系コンサル会社は社内にも様々な国の人材が集まります。
そのため、英語ができないと情報の共有が遅れたり、意思疎通に誤解が生じるリスクがあるのです。
コンサルの英語学習法
コンサルに必要な英語力を学ぶ方法をご紹介します。
- 教材やYoutube
- マンツーマンレッスン
- プロジェクトの中で学ぶ
教材やYoutube
一般的な方法ではありますが、英語教材やYouTubeでの学習は有効です。
これらを活用することで、隙間時間でも効率的に学習することができます。
例えばTOEICやTOEFLの教材は、ビジネス英語の基礎をしっかりと固めるのに有効です。
これらの教材にはリスニングやリーディング、ライティングの練習問題が多く含まれており、総合的な英語力の向上が見込めます。
一方YouTubeでは、ネイティブスピーカーから、英語の発音や文法、実践的なビジネス英語を学ぶことができます。
初心者から上級者までレベルに応じた動画を選んで視聴することで、自分のペースで学習できます。
「教材やYouTubeじゃ不十分では?」という意見もありますが、やる気次第で効率的に学べるのでおすすめです。
マンツーマンレッスン
マンツーマンレッスンは、本気で英語力を伸ばしたい人におすすめの方法です。
最大の魅力は個人個人のニーズに合った学習ができる点です。
例えばオンラインレッスンの場合、自宅から世界中の英語講師と繋がることができます。
昼休みなど、仕事の合間でも自分のペースで学べます。
一方対面レッスンでは、直接の対話を通じて実践的な英語力を磨くことができます。
現実のビジネスシーンを想定したロールプレイなどを通じて、本番に近い英語スキルを身につけることができます。
「マンツーマンレッスンは高額だから」と躊躇する方もいますが、将来のキャリアを考えられば見合った価値はあるとも言えます。
プロジェクトの中で学ぶ
プロジェクトの中で英語を学ぶのはハードですが、効果的です。
相手との対話を通じて、短期間で実践的な英語力が身につきます。
具体的には顧客との会議やメールのやり取りが挙げられます。
回数を重ねるごとにビジネス英語を習得でき、専門用語も覚えられます。
プロジェクト自体の成功と並行して取り組まないといけないため、ハードルは高いです。
ただ、時には周りのメンバーとも助け合いながら取り組むことで、きっと乗り越えられるでしょう。
英語ができないコンサルが活躍する方法
英語ができなくても、働き方次第で活躍することはできます。
具体的には、以下3つの方法があります。
- 国内プロジェクトだけ参加する
- 翻訳ツールを使いこなす
- 英語が得意なメンバーをアサインする
国内プロジェクトだけ参加する
国内プロジェクトにだけ参加していれば、英語を使う機会は限られます。
実際、現在でも多くのコンサル会社のメイン顧客は国内企業です。
利益が大きなプロジェクトや、長く継続できるプロジェクトなどの優良プロジェクトと出会うことができればその中で活躍することができます。
すなわち、英語力に頼らずとも成功する道が広がるのです。
英語を使うのがどうしても嫌だ、という人には王道の選択肢になるでしょう。
翻訳ツールを使いこなす
昨今では多くの優れた翻訳ツールがあります。
これらを使いこなすことで、英語が苦手な人でもある程度英語の業務をこなせるようになります。
具体的なツールとしては、Google翻訳やDeepL、生成AIなどが挙げられます。
これらを使うことで簡単に英文メールを作成できたり、英語の資料を理解することができます。
またリアルタイム翻訳を使うことで、海外ミーティングにもある程度対応できるようになりつつあります。
もちろん、翻訳ツールには限界もあり、特に専門用語や微妙なニュアンスの違いには注意が必要です。
ただ基本的なコミュニケーションは十分に取れるので、現実的な選択肢の1つと言えます。
英語が得意なメンバーをアサインする
コンサルのプロジェクトは必ず複数名で対応します。
そのため、英語が得意なメンバーをアサインすることで英語力の不足をカバーすることも可能です。
例えば、海外顧客とのメールや電話のやり取りを英語が得意なメンバーに任せる。
そうすることで、他のメンバーは専門的な調査や分析に集中できます。
もちろん、全員が英語を使えれば理想ですが、適材適所でチームを組むことで全体のパフォーマンスを向上させることができます。
コンサルの英語利用に関するよくある質問
コンサル×英語に関するよくある質問にお答えします。
英語ができなくてもコンサルになれる?
英語ができなくてもコンサルにはなれます。国内プロジェクト中心で働く、翻訳ツールを使うなど、自分に合った働き方を見つけましょう。
外資系コンサルはどの程度の英語力が必要?
企業によるため正解はありませんが、例えばTOEICなら700点以上、できれば800点以上あると望ましいとも言われています。それよりもメールや海外ミーティングなど、実際に英語を使ってビジネスをした経験の有無の方が重要です。
コンサルは英語ができないと出世できない?
英語ができなくても、プロジェクトなどで十分な成果を出していれば出世のチャンスはあります。ただし、一部の外資系コンサルなどでは、出世の条件にTOEICの点数などが規定されている場合があるため、その点は確認が必要です。
まとめ:コンサルは英語ができなくても活躍可能
本記事では、コンサルにおける英語の重要性や具体的な学習法、英語ができない人が活躍する方法などについて解説しました。
コンサル業界には様々なキャリアパスがあり、英語ができなくても成功するチャンスはあります。
興味がある方は、ぜひ今後のキャリアの選択肢の一つとしてご検討いただければと思います。
実際に僕自身が27歳の時に完全未経験でコンサルに転職した方法は以下の記事で解説してます。
参考:27歳未経験でメーカーからコンサルに転職した方法【実体験】