「コンサルに興味があるけど、コミュ力が不安…」
コンサルとして働くなら、コミュニケーション能力は重要です。
提案や報告、そして各種交渉など。
様々な場面でコミュニケーション力が試されます。
しかし、こうしたスキルは磨くことができます。
本記事では、コンサルに求められるコミュニケーション力について詳しく解説します。
僕は27歳の時に完全未経験でコンサルになりましたが、コミュニケーション力でも苦労しました。以下の記事で解説しています。
参考:コンサルの中途は辛い?【27歳でコンサルになった僕が解説】
コンサルに必要なコミュニケーション術7選
コンサルは様々な場面でコミュニケーションが生じます。
今回は以下の7つのシーンそれぞれのコミュニケーション術をご紹介します。
- 提案
- 報告
- 打ち合わせ
- ファシリテーション
- ヒアリング
- 交渉
- プロジェクトマネジメント
提案
コンサルにとって非常に大切な提案活動。
提案がうまくいって初めてプロジェクトを受注できます。
提案時には、顧客に未来のビジョンを示す必要があります。
例えばマーケティング戦略について提案をする場合、戦略を通じた売上の拡大などについて具体的に説明します。
こういった未来像を適切に伝えることで、顧客の期待感を高め、受注に繋げることができます。
このように提案時には、相手にワクワク感を持ってもらえるようなコミュニケーションが必要になります。
報告
報告は顧客満足度を高める重要なコミュニケーションの1つです。
成果を具体的に示すことは、プロジェクトの成功を証明する手段でもあります。
そのためコンサルは、成果を分かりやすく報告する能力が求められます。
例えば、定量的なデータを用いて、売上やコスト削減の効果を示します。
これにより、顧客はプロジェクトの実績を確認でき、納得感が得られやすくなります。
また報告の際は複雑な説明は避け、図やグラフなどのビジュアルを効果的に使うことで、成果を直感的に理解してもらえます。
報告スキルは、顧客満足度を高めてリピーターになってもらうための必須スキルです。
打ち合わせ
日々の打ち合わせは、最も頻繁に行われるコミュニケーションの場です。
常に状況を共有し、関係者と合意しながらプロジェクトを進めるのは成功の鍵です。
例えば、顧客との定例打ち合わせでは、プロジェクトの進捗状況や課題を明確に伝える必要があります。
また、打ち合わせはただの情報伝達の場ではありません。
参加者全員で意見を出し合い、お互いの理解を確認することが大切です。
このような打ち合わせがうまくできるコンサルだと顧客も安心です。
ファシリテーション
ファシリテーションはコンサルの腕の見せどころです。
ファシリテーションとは、大人数が参加する会議などの進行役です。
円滑な意見交換を促すためにまずは、意見を発しやすい雰囲気を作ることが大切です。
例えば、会議の開始直後に軽いアイスブレイク(=雑談や簡単なイベント等)を取り入れ、参加者の緊張を和らげるのも良いでしょう。
また意見の衝突が起こりそうな場面では、双方の意見を公平に扱うよう心がけることも大切です。
ファシリテーションがうまく機能すると、打ち合わせはスムーズに進行します。
なのでファシリテーション能力の向上は、あなたのコンサルとしての価値を高めることにも繋がるのです。
ヒアリング
ヒアリングはコンサルがよく使うコミュニケーション手段です。
なぜなら、ヒアリングを通じて顧客のニーズや課題を理解することはプロジェクトの第一歩だからです。
ヒアリングを行う際は、顧客の言葉に耳を傾け、背景や状況を丁寧に聞くことが必要になります。
また、潜在的な問題を引き出すためには、さらに具体的な質問をすることも求められます。
ヒアリングがうまくいかないと、プロジェクトの方向性がズレるリスクもあります。
そのため、ヒアリングがうまいコンサルはプロジェクトの成功率が高いのです。
交渉
コンサルはあらゆる場面で交渉を行います。
- 予算交渉
- 業務の範囲(スコープ)の交渉
- 成果物の質と量の交渉 等
プロジェクトは様々な制約の中で行います。
一方で顧客からは時に無理難題を押し付けられることも。
そんな時に顧客も納得してもらえるような交渉ができるかどうかが鍵になります。
例えば、顧客の要望に応える代わりにプロジェクト期間を伸ばしてもらうなど。
このような駆け引きがうまいコンサルはプロジェクトをうまく遂行できます。
プロジェクトマネジメント
ここでいうプロジェクトマネジメントは、チームメンバーとのコミュニケーションを指します。
プロジェクトをうまく進めるには、密な情報共有と調整が欠かせません。
例えば、定例会議でのリスク報告や進捗の遅れ報告など。
現状と原因、その対策などを正確に把握する必要があります。
このようなコミュニケーションがないと、個々の作業が独立してしまい、プロジェクトを完遂することが難しくなります。
なのでどんなに忙しくても、チームメンバーとのコミュニケーションを怠ってはいけません。
コンサルがコミュニケーション力を高める方法
- 社内打合せ
- 複数プロジェクトに参加
- 書籍学習
社内打合せ
社内の打ち合わせは、コンサルタントがコミュニケーション力を高める絶好の機会です。
当たり前ですが、社内の同僚も皆コンサルタントなので、打ち合わせのレベルは高いです。
同僚と意見を交わすことで自身の意見を洗練させられますし、他の人のコミュニケーションの取り方を学ぶこともできます。
中には「お客さんと対話した方が早いのでは?」と思う人もいるかもしれません。
ただ、まずは社内メンバーと円滑にコミュニケーションを取れるようになった上で、お客さんとの対話に臨むことで、より確実に成果を出すことができます。
複数プロジェクトに参加
複数のプロジェクトで実践経験を積むことで、最短でコミュニケーション力を身につけることができます。
異なる業種のプロジェクトに参加すると、様々な顧客と対話することになります。
要求が厳しい人、協調性がある人、ぶっきらぼうな人。
いろんなタイプの顧客と対話することで、柔軟で丁寧なコミュニケーション力が身に付きます。
書籍学習
書籍でもコミュニケーション力を高めることができます。
世の中には、コミュニケーション力に特化した書籍がいくつもあります。
おすすめの書籍は以下です!
伝え方が9割
伝え方ひとつで相手の受け取り方が変わる。
そんな実践ですぐに使えるコミュニケーション術が多く紹介されている名著です。
アドラーに学ぶ職場コミュニケーションの心理学
相手と「近づきすぎず、遠ざけすぎない」、「押しつけず、遠慮しない」。
そんな職場で求められる絶妙な距離感を作るコミュニケーション術が学べます。
神トーーク「伝え方しだい」で人生は思い通り
心理学・脳科学に裏付けされた「科学的に人の心を動かす」コミュニケーション力が学べます。
そのため、顧客はもちろん、メンバーをまとめるリーダーポジションの人にもおすすめです。
コンサルのコミュニケーションに関するよくある質問
コミュニケーションに関するよくある質問にお答えします。
コミュニケーション力がないとコンサルになれない?
コンサルになるために、必ずしも高いコミュニケーション力が必要ではありません。より大切なのは、顧客ファーストの姿勢です。コミュニケーションは顧客のことを深く理解し、価値提供を行うために使われます。つまり、顧客を第一に考え、行動しようという姿勢がより根本的に重要なことなのです。
コミュニケーション力以外に必要なスキルは?
コミュニケーション力以外には例えば、「情報収集力」、「分析力」、「課題解決力」などが求められます。これらは全てのコンサル業務に必須のスキルなので、ぜひスキルアップを目指しましょう。
まとめ:コンサルになるならコミュニケーション力を磨くべし!
本記事では、コンサルに必要なコミュニケーション術やその身につけ方などについて解説しました。
コンサルとして必要なコミュニケーションスキルは多岐にわたり、実践を通じて磨かれていくものです。
興味が出た人は、ぜひコンサルとしてのキャリアを検討いただければと思います。
僕が27歳の時に完全未経験でコンサルになった方法は以下の記事で解説しています。
参考:27歳未経験でメーカーからコンサルに転職した方法【実体験】