「給料が高いコンサルが気になる」、「でも激務で大変そう…」
近年高い人気を誇っているコンサル業界。
給料が高いことでも知られていますが、一体理由はなぜなのでしょうか。
本記事では、コンサルの給与が高い理由や年代・役職別の給料水準、さらに高い給料を得るための方法について詳しく解説します。
僕自身、27歳の時にメーカーからコンサルに転職し、給料が150万円アップしました。当時の具体的な転職方法は以下の記事で解説しています。
参考:27歳未経験でメーカーからコンサルに転職した方法【実体験】
コンサルの給料が高い理由
コンサルの給料が高い理由として、以下挙げられます。
- 案件単価が高い
- 利益率が高い
- 高レベルな人材の確保
案件単価が高い
給料が高い理由の1つが、案件単価が高いことです。
コンサルは企業の重要な経営判断に直接貢献します。
そのため、企業は高額な報酬を払ってでも質の高いアドバイスを求めます。
例えば、企業が新しい市場に進出するかどうかを判断する際などに外部のコンサルを雇います。
彼らの市場調査や戦略提案が企業の将来を大きく左右するのです。
このように企業から支払われた報酬の一部がコンサルタントに還元されるのです。
利益率が高い
コンサル企業は一般的に利益率が高いです。
例えば、メーカーであれば原材料費や工場の運営コスト、製品の輸送費などがかかります。
一方、コンサル企業のコストは人材費やオフィス費用くらいです。
そのため、利益率が高くなるのです。
このような利益率の高さが高給なコンサルの台所事情を支えているのです。
高レベルな人材の確保
コンサル会社は、人材がすべて。
高い給料を払ってでも、高レベルな人材を確保しようとします。
コンサルは高度な専門知識やスキルを持っています。
これらのスキルを有している人材は市場価値が高く、他の業界からも引っ張りだこです。
そのため、コンサル会社は1000万円近い給料を提示してでも、優秀な人材を確保しようとするのです。
年代・役職別のコンサルの給料
年代とそれに応じた役職別に一般的なコンサルタントの給料体系を解説します。
- 20代
- 30代
- 40代以上
20代コンサルの給料
20代は通常、「アナリスト」や「コンサルタント」と呼ばれる役職になります。
給料は企業によりますが、
約500~900万円程度が一般的です。
アナリストや若手のコンサルタントは、データ分析や市場調査など、コンサルティングに必要な情報の収集役を担います。
これらの情報に基づき、チームで課題解決の方法を検討します。
このように20代であっても、努力と貢献度次第で十分高い給料を得ることができます。
30代コンサルの給料
30代で「マネージャー」の役職に就くと年収は、
約800~1400万円に到達します。
マネージャーは重要なプロジェクトのリーダーを任されることが多く、チームに大きく貢献します。
具体的には、プロジェクトの進捗管理や顧客との各種交渉を行います。
プロジェクトのあらゆる困難に対応するため、高いプレッシャーや長時間労働にも耐える必要がある。
その分、他の職業と比べても高い給料を得ることができるのです。
40代以上コンサルの給料
40代を超え、「パートナー」になると、
年収も1300万円以上が見えてきます。
パートナーは新規顧客の開拓や案件受注の役割を担います。
具体的には、既存のコネクションを使って営業活動を行ったり、セミナーを開催して新規顧客の開拓を行ったりします。
会社の売り上げに直結する重要な役割を担う分、給料も高いのです。
ただし、誰でもパートナーになれるわけではありません。
マネージャーとしてプロジェクトで大きな成果を上げた一部の人だけがなれる狭き門です。
外資系コンサルの給料が高い理由
一般的に外資系コンサルは内資系と比べて給料が高いです。
主な理由は以下です。
- 年俸制で給料が決まる
- 若くても昇進できる
- ブランド力がある
年俸制で給料が決まる
多くの外資系コンサル企業では、年俸制が採用されています。
年俸制とは、その年の初めに決められた給料が払われる仕組みです。
前年の成果に基づいて年俸が決められるため、実力があればその分高い給料を得ることができます。
月給制では当たり前のボーナスがないなど、いくつか違いがあるため、契約前に十分に注意が必要です。
若くても昇進できる
外資系コンサルは、年齢や経験年数に関係なく、成果で評価される文化が根付いています。
そのため、実力さえあれば若くても昇進できます。
例えば、20代のコンサルタントが大規模プロジェクトで成果を上げた場合、その後すぐにマネージャーに昇進できるケースもあります。
中には「若くて昇進してしまうと、未熟なリーダーが増えるのでは?」という声もあります。
ただ実際には、厳しい評価基準が存在し、スキルと実績が伴わなければ昇進はしない仕組みになっています。
ブランド力がある
外資系コンサルは、グローバルでのブランド力があります。
例えば、マッキンゼー、ボストン・コンサルティング・グループ(BCG)、アクセンチュアなど。
これらの企業は、各国で高い評価を受けており、顧客からの信頼も絶大です。
そのため、高額な報酬を払ってでも、こうしたブランド力のあるコンサル会社と契約したがるのです。
高いブランド力が、顧客企業からの高額な報酬と働く社員の高給な給料体系を支えているのです。
参考:アクセンチュアは誰でも入れる?【実際の声を集めてみた!】
コンサルとして高い給料を得る方法
コンサルとして高い給料を得るためのポイントは以下です。
- スキルと実績を高める
- 英語力の向上
- 転職でキャリアアップ
スキルと実績を高める
スキルと実績を高めることは、高い給料を得るための基本です。
コンサルの仕事は簡単ではありません。
課題解決力などの高いスキルを有していなければ、プロジェクトで成果を出すことはできません。
中には課題解決力のスキルを高めるために、MBA取得を目指す人も多いです。
このような高い専門知識は、その後のキャリア形成においてもアドバンテージになります。
一方で、スキルだけでは十分とは言えません。
実際のプロジェクトで挙げた実績も重要になります。
複雑・大規模なプロジェクトで成果を挙げることで、評価も高まります。
その結果、今の会社での給料が上がったり、転職先で高い給料を得ることができるようになります。
英語力の向上
英語力の向上は、コンサルとして給料を上げる近道です。
特に高給な外資系コンサルで働きたいなら、英語はほぼ必須です。
海外の顧客と直接コミュニケーションを取ったり、海外支社のメンバーと連携してプロジェクトを進める必要があるからです。
難易度が高いグローバルプロジェクトでの活躍は、給料アップにつなります。
中長期的に給料を上げたい人は、英語の学習が有効です。
転職でキャリアアップ
転職は最も簡単に給料を上げる方法の1つです。
というのも多くの場合、
別のコンサル会社に転職するたびに給料が上がります。
転職後の給料は多くの場合、「現職の給料+α」になることが多いです。
そのため、コンサル会社間で何度も転職を繰り返す「ジョブホッパー」と呼ばれる人は、給料が非常に高かったりします。
参考:転職で年収を150万円アップさせる方法とは?【具体例】
給料が高いコンサルに関するよくある質問
コンサルに関するよくある質問にお答えします。
コンサルは増えすぎ?
コンサルの人数は年々増加しています。これはコンサル業界へのニーズが高まっているためです。
「ライバルが増えてコンサルへの転職が難しくなるのでは?」という人もいますが、現状はそこまで心配しなくて大丈夫です。
コンサルはやめとけと言われる理由は?
「コンサルはやめとけ」という人がいる理由としては、①仕事が激務、②求められる能力が高い、などが挙げられます。詳しくは以下の記事で解説しています。
まとめ:コンサルの給料が高いのには理由がある
本記事では、コンサルの給料が高い理由や年代・役職別の給料水準などついて詳しく解説しました。
コンサル業界は、給料が高いだけでなく、スキルアップが見込め、やりがいがある魅力的な仕事です。
現在転職を考えている人は、ぜひコンサル業界も候補の1つにしていただければと思います。
僕が27歳の時にコンサルに転職した際の実態について以下の記事で詳しく解説しています。
参考:中途でコンサルは辛い?【27歳でコンサルになった僕が解説】