「給料が高いと言われるコンサルだけど、そんなに大変なの…?」
コンサルは、転職市場でも常に注目されている人気の職種です。
未経験から転職を目指す人も多く、キャリアアップの選択肢として検討する方も少なくありません。
その一方で、残業やプレッシャーが大きい“地獄”と言われるほど厳しい側面もあります。
実態はどうなのか?
プロの現役コンサルタントが解説します。

僕自身27歳の時にコンサルに転職しました。当時辛かったことを以下の記事で解説しています↓
参考:コンサルの未経験中途はきつい?辛い?【27歳でコンサルになった僕が解説】


コンサルは地獄?


コンサル業界で働いていると、「地獄」と形容される状況に直面することがあります。
詳しく解説します。
地獄だと感じる2パターン
地獄と感じる瞬間には、大きく2つのパターンがあります。
1つ目は「残業地獄」です。
納期間近や繁忙期には、深夜まで残業が続きます。
その頻度などはプロジェクト次第ですが、ずっと繁忙期が続く場合、まさに地獄のような働き方になることもあるのです。
2つ目は「プレッシャー地獄」です。
常に高い成果を求められ、顧客や上司の期待に応える必要があります。
例えば、顧客の急な方針転換や上層部へのプレゼン準備などで、徹夜を経験する人は少なくありません。
プロ意識が高いがゆえに、厳しいプレッシャーの中働く人が多い職種と言えます。
ただその分、やりがいや成長を感じられる点が多くの人を魅力しています。
辞める人も多い
コンサル業界は、辞める人も多い業界です。
人材の流動性が高く、多くの中途採用をしつつも、その分他社に転職する人も多いです。
辞める理由は様々ですが、ポジティブ理由とネガティブな理由に分かれます。
「よりチャレンジングな職場でキャリアアップしたい」という人もいれば、
「今の職場が忙しすぎるから辞めたい…」という人もいます。
一方でコンサルで経験を積むと他社からも高く評価され、転職しやすい面はメリットと言えるでしょう。
コンサルに向いている人・向いていない人
コンサルに向いている人と向いていない人は、はっきりと分かれます。
コンサルに向いている人は、変化に柔軟に対応できる人です。
新しい知識を学ぶ意欲が強く、困難な状況でも前向きに対応する。
そういう人は、顧客からの急な要望にも素早く対応し、活躍できます。
逆に主体性がなく、消極的な人はコンサルに向いていません。
変化を嫌う人や、自分のペースを崩されたくない人はストレスを感じやすい傾向があります。
現在のスキルや経験は、実はそこまで関係ありません。
努力や成長意欲があれば、誰でも活躍できる可能性があるのがコンサルの特徴です。
参考:コンサルに向いてない人とは?「合わない…」と後悔しない方法
コンサルの残業地獄


コンサルの残業について以下解説します。
- 残業の実態
- 残業が多くなる原因
- ワークライフバランスを取る方法
残業の実態
コンサルは一般的に残業が多い傾向があります。
以下の残業時間ランキングでも「ビジネス系コンサルタント」が1位になっています。


忙しい理由としては、作業量の多さや、顧客の期待値の高さが挙げられます。
コンサルは日々調査を行い、顧客と打ち合わせを行います。
そのため、調査や資料作成に多くの時間がかかります。
また、顧客から急な依頼や方針変更の連絡が来ることも多く、予定していた作業が大幅に増えることもあります。
コンサル会社によって忙しさに差はありますが、毎日定時で帰ることは難しいと考えてよいでしょう。
参考:コンサルは残業時間が多い?少ない?【残業代の有無などの実態】
ワークライフバランスを取る方法
ワークライフバランスの調整は、コンサルにとって非常に大切です。
なぜなら、業務が多忙でも自分の時間や健康を守ることで、長く働き続けることができるからです。
具体的には、スケジュールをきちんと可視化し、日々の優先順位を明確に決めておくことが有効です。
打ち合わせや作業の予定をカレンダーに入れ、チームメンバーとタイムリーに共有することも重要です。
大手のコンサル会社であれば、在宅勤務やフレックスタイム制度などが整備されているケースが多いです。
そのような会社の制度を活用、家族や友人と過ごしたり、趣味に打ち込んだりすることでリフレッシュができます。
仕事で高いパフォーマンスを発揮するためにも、ワークライフバランスを保って心身ともに健康でいることが求められるのです。
コンサルのプレッシャー地獄


コンサルがプレッシャーについて解説します。
- プレッシャーを感じる場面
- プレッシャーを感じやすい年代
- プレッシャーと付き合う方法
プレッシャーを感じる場面
コンサルの仕事は、プレッシャーを感じる場面が多いです。
理由は、顧客からの期待値が高いからです。
求められる成果やスピード、提案の質など、どれも水準が高く、常にベストを求められます。
また、上司からのレビューも多く、細かな指摘やフィードバックが飛び交います。
このようにコンサルは精神的な強さや打たれ強さが求められます。
ただ、その分成長実感が得られるため、人によってはメリットにもなります。
プレッシャーを感じやすい年代
コンサルは年代によって、感じるプレッシャーが異なります。
新人の場合、自分の能力不足がプレッシャーになります。
なかなか良い成果物が作れず、「自分で大丈夫なのか」と不安になることが多いです。
プロジェクトリーダーの場合、「顧客に価値を提供する」といった重圧があります。
納期や品質、顧客への報告など、全ての判断が自分に跳ね返ってきます。
例えば、締め切り直前にトラブルが起きた時、「どうやってチームを動かすか」と本気で頭を悩ませる場面が増えます。
ただその分、マネジメント力や判断力も鍛えられます。
管理職の場合、「組織の収益を上げる」プレッシャーがかかります。
目標の達成に向けてあらゆる判断が求められますが、「1つの失敗が大きな損失につながる」と感じます。
プレッシャーと付き合う方法
「チームや組織で対応すること」を意識するとプレッシャーは減ります。
コンサルの仕事は、1人で対応することはありません。
なので難しい仕事の場合は、周りのチームメンバーと相談し、力を借りながら対応すればOKです。
例えば、初めてデータ分析を行うのであれば、自分の分析結果を得意な人に見せて相談しましょう。
必ず適切なアドバイスがもらえて、正しい方向性が見えてきます。
コンサル地獄に関するよくある質問
コンサル地獄に関する質問にお答えします。
コンサルの落ちこぼれはどうなる?
仕事で活躍できないと、①仕事を任せられなくなる、②ボーナスが減る、③自ら転職を選ぶ といったケースが多いです。
コンサルはメンタルが弱い人もなれる?
コンサルはメンタルが弱い人でも工夫次第でなれます。理由としては、①プロジェクトはチームで進める、②自分に合ったプロジェクトを選べる、③慣れるとプレッシャーをうまく回避できる などが挙げられます。
家庭にも影響が出る?
仕事が激務なため、家庭に支障が出るケースもあります。そのため、積極的に家族でのイベントを作るなど、工夫している人も多いです。
まとめ:コンサルは工夫すれば地獄じゃない


本記事では、コンサルの働き方の実態や残業・プレッシャーの厳しさなどについて解説しました。
コンサルには向き不向きもありますが、工夫次第で活躍できるチャンスがあります。
興味がある方は、ぜひキャリアの1つとして検討してみてください。



僕は27歳の時に未経験でコンサルに転職しました。その時に使った転職テクニックを以下の記事で紹介します↓
参考:メーカーからコンサルに27歳未経験で転職した方法【実体験】

