「アクセンチュアに興味がある」、「でもついていけるか心配…」
世界的コンサル会社のアクセンチュア。
転職希望者も多い一方、レベルの高い労働環境に不安を感じる人も少なくありません。
高い成果が求められる、激務なイメージもありますが、実態はどうなのでしょうか。
本記事ではそのような心配に答える実際の声を交えて、詳しく解説します。
アクセンチュアではありませんが、僕自身も27歳の時にメーカーからコンサルに転職しました。コンサル会社の実態については、以下の記事で解説しています。
参考:中途でコンサルは辛い?【27歳でコンサルになった僕が解説】
アクセンチュアはついていけないと言われる理由
アクセンチュアはついていけないと言われる理由として、以下の3点が挙げられます。
- 激務で残業が多い
- 求められる成果のレベルが高い
- 英語力が求められる場合がある
激務で残業が多い
アクセンチュアは残業が多く、激務と言われることがあります。
理由の1つとして、2022年に社員に違法な時間外労働をさせた疑いで書類送検された事例が挙げられます。
出典:日本経済新聞「アクセンチュアを書類送検、違法残業疑い 東京労働局」
アクセンチュアに限らず、大手の外資系コンサルでは常に高い品質が求められます。
そのため、長時間労働になりやすい傾向があります。
例えば、大企業のITシステムの刷新プロジェクトでは、大勢のチームメンバーや利害関係者との調整が生じます。
そのため、特に納期前などはどうしても残業時間が増えます。
一方でアクセンチュアは、積極的に働き方改革に取り組んでいることが知られています。
「Project PRIDE」という名のプロジェクトで働き方改革を進めており、労働環境が改善したという声も聞かれます。
働き方改革に関する声
求められる成果のレベルが高い
アクセンチュアで求められる成果のレベルは高いです。
理由は、アクセンチュアが大企業を顧客として抱え、高度なコンサルティングサービスを提供しているためです。
例えば、経営改革プロジェクトでは、緻密なヒアリングと高度なデータ分析による具体的な改善策の提案が求められます。
このような取り組みには、高い専門知識と分析力が必須です。
また当然時間厳守で結果を出す必要があるため、プレッシャーは大きくなります。
やりがいや成長も見込めますが、人によっては負担を感じるでしょう。
参考:コンサルは詰められるのが辛い?【詰められない方法を紹介】
実力主義に関する声
英語力が求められる場合がある
アクセンチュアは外資系コンサル企業です。
そのため、「アクセンチュア=英語が必須」というイメージを持っている人も多いかと思います。
ただ実態としては、担当プロジェクトによって異なるようです。
国内プロジェクトを担当している限りは、英語を使う機会はそこまで多くないでしょう。
一方で海外プロジェクトを担当した場合は、海外拠点との連携を含め、日常的に英語を使うことになります。
また昇進条件に英語力(TOEIC等)が含まれることもあるため、その点は注意が必要です。
英語力に関する声
アクセンチュアは使い捨てされる?
外資系コンサルのアクセンチュア。
「成果が出ないとクビ」というイメージがあるかと思います。
そこで以下について解説します。
- クビになることは基本ない
- プロジェクトから外されることはある
- 試用期間はクビになる可能性も
クビになることは基本ない
アクセンチュアを含め、外資系企業でもクビになることは稀です。
日本では労働法が厳格に守られており、企業が社員を簡単に解雇することはできません。
解雇には正当な理由が必要とされます。
例えば以下。
- 無断欠勤
- 不正行為
- 経営に支障が出る能力の欠如
多少の能力不足などで社員を解雇することは難しいのが実態です。
プロジェクトから外されることはある
クビにならなくても、プロジェクトから外されることはあります。
具体的には、思うような成果が出せなかった場合や、他のメンバーとの連携に支障をきたしている場合などが挙げられます。
特にアクセンチュアは社員に求められる水準が高いため、常に高いパフォーマンスを発揮する必要があります。
この点は他のコンサル会社でも同じですが、自ら学習し、スキルアップすることが求められます。
試用期間はクビになる可能性も
アクセンチュアは通常、6ヶ月間の試用期間を設けています。
試用期間後に本採用になるわけですが、問題があると判断された場合は、本採用に至らないケースもあります。
これはアクセンチュアに限らず、一般的な企業も同じです。
なので試用期間中はより一層、行動に注意して働く必要があります。
参考:【実際の声】アクセンチュアが「やばい」「やめとけ」と言われる理由5選
ついていけない状況を回避する方法
アクセンチュアで「ついていけない」という状況を回避するポイントは主に以下の3点です。
- 主体的に働く
- 自分の武器を見つける
- チームプレーで価値を発揮する
主体的に働く
コンサルは特に主体性が求められる職業です。
顧客から依頼されたタスクをこなすだけでなく、自ら課題を発見して初めて評価されます。
そして主体的に行動することで、社内の評価も高まります。
例えば、新しいプロジェクトに参加した際に自らタスクを引き受けたり、関連資料を収集し、チームに展開するといったことが挙げられます。
こうした行動は、メンバーや上司から信頼を得るだけでなく、自分自身のキャッチアップにもつながります。
主体性を持って行動し、チームへの貢献、そして顧客に価値提供し続けることが成功の鍵です。
自分の武器を見つける
優秀な社員が多いアクセンチュアで活躍するには、自分の武器を見つけることが重要です。
特に転職者の場合は、前職の経験を活かすことがポイントになります。
例えば、工場現場の改善やベンチャー企業の立ち上げなどは、新卒入社のアクセンチュア社員が有していない経験です。
このような自ら手を動かした経験を強みにすることで、チーム内での役割を確立することができます。
コンサル経験のなさを補うのも重要ですが、それと同じくらい、自分の強みを伸ばすことが重要です。
チームプレーで価値を発揮する
「自分には強みがない…」
そういう人はチームプレーに徹しましょう。
個人の能力が高くなくても、チームに貢献することで大きな価値を発揮することができます。
- 誰よりも細かくデータを分析する
- メンバーが作った資料のチェックと改善を行う
- 顧客と仲良くなってプロジェクトを円滑化する
など、チームに貢献できればなんでもOKです。
自分の役割をきちんと明確にして行動することで、プロジェクトがスムーズに進みます。
そしてチームへの貢献は必ず評価されます。
アクセンチュアに転職する方法
アクセンチュアに転職したい人が押さえておくべきポイントは以下です。
- 誰でも入れるわけではない
- 効率重視なら転職エージェント
誰でも入れるわけではない
巷でこのように揶揄されることがあるアクセンチュア。
ただ、当然そんなことはありません。
誰でも入れると言われる理由は、近年の大量採用にあります。
実際、下図のようにここ数年で3倍以上も社員が増えています。
とはいえ、アクセンチュアは世界的にも有名なコンサル会社。
年収も高く、エリート大学出身者などが毎年多く入社する人気企業です。
そのため、決して簡単に入れるわけではない点、注意しましょう。
参考:アクセンチュアは誰でも入れる?【実際の声を集めてみた!】
効率重視なら転職エージェント
アクセンチュアはあらゆる転職エージェントと提携しています。
そして高年収企業への転職は、転職エージェント側にもメリットが大きい。
そのため、しっかりと手厚くサポートしてもらえる傾向があります。
選考対策から最終的な年収交渉までサポートしてくれるので、働きながら転職活動を行う人には特におすすめです。
僕自身も27歳の時に転職エージェントを使い、完全未経験でコンサルに転職しました。その時の具体的な方法は以下の記事で解説しています。
参考:27歳未経験でメーカーからコンサルに転職した方法【実体験】
アクセンチュアへの転職に関するよくある質問
アクセンチュアに関するよくある質問にお答えします。
アクセンチュアに転職すると後悔する?
後悔するかどうかは人によります。
アクセンチュアでの仕事は時にハードなこともありますが、その分やりがいもあります。求められる仕事の水準も高く、プロジェクトの規模も大きいため、プレッシャーを感じることもあるでしょう。しかしその反面、うまく仕事が進んだ時の達成感やキャリアアップの機会は他では得難いものです。
アクセンチュアで落ちこぼれになるとどうなる?
アクセンチュアに限らず、多くのコンサル企業において落ちこぼれになると、仕事が任されなくなったり、ボーナスが大きく減ったりします。コンサル業界は、他業界と比べても実力主義な傾向があるため、その点は理解した上で、転職を検討する必要があります。
まとめ:「ついていけない」、「使い捨てされる」は気にしすぎないでOK
本記事では、アクセンチュアはついていけないと言われる理由や、使い捨てされる可能性などについて解説しました。
アクセンチュアは高い成果が求められる会社である一方、その分高い年収とキャリアアップの機会があります。
コンサル業界を検討している人は、ぜひ転職先の候補の1つとしてみてください。