「コンサルとして働いてみたい!」、「でも激務で大変そう…」
高収入と自己成長を両立する職業として、近年人気が高まっているコンサル。
転職者にとっても、キャリアップの王道とされています。
一方で、コンサル業界はハードワークが求められることでも有名です。
結論として、他業界と比べても残業時間は多めです。
本記事では、コンサル業界における残業の実態とその原因を詳しく解説します。
僕自身、27歳の時にコンサルに転職して辛いこともありました。以下の記事で詳しく解説しています。
参考:中途でコンサルは辛い?【27歳でコンサルになった僕が解説】
コンサルは残業時間が多い?残業代は?
コンサル業界の残業の実態について、以下を解説します。
- コンサル業界は残業時間が多め
- 残業代が出ないコンサル会社も多い
- 企業別の残業時間の例
コンサル業界は残業時間が多め
コンサル業界は一般的に残業時間が多めです。
理由は厳しい納期や顧客からの多様な要求に応えるため、どうしても長時間労働が必要になるからです。
特に納期間際の時期は、限られた時間で高い水準の成果を追い求めるため、徹夜に近い状態で働くこともあります。
裁量労働制により、好きな時間に働けるといったメリットもありますが、長時間労働が苦手な人には厳しい職業だと言えます。
参考:忙しいコンサルは恋愛できない?【コンサル彼氏あるある】
残業代が出ないコンサル会社も多い
コンサル会社にもよりますが、残業代は出ないケースも多いです。
理由はコンサル会社の多くが裁量労働制を採用しているからです。
裁量労働制では、見込みの残業時間分を含む賃金が支払われます。
そのため、残業時間に応じた手当は発生しません。
例えば、大手のコンサルティングファームでは、月に30〜40時間程度の残業が見込まれるといった前提で給与が設定されるケースが多いです。
ただし、法律で定められている深夜残業が支払われます。
企業別の残業時間の例
「実際のコンサル会社の残業時間を知りたい」
そういう方は、日系・外資系コンサル会社の平均残業時間を示した以下のデータをご覧ください。
実態より、やや低めの数字になっている企業もありそうですが、イメージは湧くかと思います。
全体的に月40時間以上の企業が多く、決して残業が少ない業界ではないことが分かります。
もちろんすべての企業が長時間労働を行なっているわけではありません。
ただし、「9時-17時でしっかり帰りたい」と言う人にはあまり向いてない業界かと思います。
参考:アクセンチュアはついていけない?使い捨てされる?【実際の声】
コンサル業界の残業時間が多い理由
コンサルの残業が多くなってしまう理由として、主に以下の3点が挙げられます。
- 高い成果が求められるため
- 打合せや情報収集活動が多いため
- 資料作成に時間を要するため
高い成果が求められるため
コンサル業界は、常に高い成果が求められます。
顧客は高い報酬を払ってコンサルに発注するため、その分成果の期待値が高いです。
例えばコンサルは、経営戦略や業務改善に関する具体的な施策を提案し、その実行までフォローする役割を担います。
成果を上げるには常日頃から顧客に目をくばり、速やかにアクションを行う必要があります。
その結果、業務が増え、残業が多くなることもよくあります。
打合せや情報収集活動が多いため
コンサルの業界では、顧客との打合せや情報収集、いわゆるインプットの時間が多く発生します。
これはコンサルの仕事が顧客の課題解決を目的としているからです。
顧客へのヒアリングを通じて、課題の特定や解決に向けた分析を行います。
またそれ以外にも、顧客の業界や競合他社、市場動向などを調査し、解決策を導く必要があります。
このような活動はコンサルの業務時間の多くを占めます。
資料作成に時間を要するため
コンサルの主な業務の1つが資料作成です。
例えば、顧客へのプレゼンテーション資料や分析レポート、プロジェクトの報告書などが挙げられます。
これらの資料は、単なる事実の羅列ではなく、理解しやすい形でメッセージを示す必要があります。
細部までこだわった結果、労働時間が長くなってしまうこともしばしばあります。
「慣れてくれば時間も短縮できるんじゃない?」
という意見もあるかと思います。
もちろん効率は上がりますが、その分自分の中の品質基準も上がるため、結果としてそこまで時間は短縮されないことが多いです。
コンサルの残業時間の実態把握方法
コンサル会社ごとの残業実態を把握するには、以下の方法が有効です。
- 実際に働いている人から話を聞く
- 口コミサイトの確認
- 転職エージェントの活用
実際に働いている人から話を聞く
実際に働いている人から話を聞くのは一番確実です。
ネットの情報よりも信憑性があり、最新の状況を把握できます。
例えば、同じ大学のOB/OGなどがいればその人経由で話を聞いてみましょう。
- 繁忙期は休日出勤もある
- 働く時間は融通が効く
- ネットの残業時間は実態と違う
など、公式な情報では知り得ない実態を教えてくれます。
こうすることで、自分が働く環境のイメージを持つことができます。
口コミサイトの確認
知り合いがいない場合は、口コミサイトが有効です。
例えば、OpenWorkや転職会議などの口コミサイトでは、働いている社員の声が掲載されています。
実際の業務内容や労働環境、残業時間など、具体的な情報を確認できます。
これらのサイトには、日々新しい口コミが投稿されているため、最新の情報を収集することができるのです。
もう1つのポイントは、複数の意見を比較できる点です。
1人の偏った意見ではなく、複数人の意見から総合的に判断することができるのがメリットです。
転職エージェントの活用
残業事情を把握するには、転職エージェントも活用できます。
転職エージェントは、複数の企業との付き合いや転職者を通じて各企業の内情をよく知っています。
そのため、コンサル会社ごとの残業実態も把握している場合があります。
例えば、過去の転職者のデータを基に、複数のコンサル会社の残業時間の傾向や働き方について教えてくれることもあります。
口コミサイトの情報などとあわせて活用することで、より実態を知ることができます。
コンサルの残業時間や残業代に関するよくある質問
残業に関するよくある質問に回答します。
働き方改革は進んでる?
コンサル会社でも働き方改革は進んでおり、以前と比べて働きやすくなってきています。
例えば、長時間労働を是正するために、労働時間の上限を設定する動きが見られます。また柔軟な働き方として、リモートワークやフレックス制度を採用している企業も多いです。
ただし、一部の企業ではまだ徹底されていないケースもあるため、入社前に調べることが重要です。
外資系コンサルは特に残業が多い?
外資系コンサルは日系コンサル企業と比べて残業が多い傾向があります。理由は様々ありますが、実力主義である点や高い成果目標が背景にあります。
また外資系コンサルは、海外拠点と協力して仕事を進めるケースもあります。そのため、時差によって深夜や早朝の会議が発生することも珍しくありません。
まとめ:コンサルの残業時間や残業代には要注意
本記事では、コンサル業界の残業時間の実態とその原因について解説しました。
コンサルの仕事は、高い成果が求められるため、結果として長時間労働になりがちです。
とはいえ、働き方改革や各企業の取り組みにより、状況は少しずつ改善されています。
チャレンジングでやりがいがある業界でもあるので、興味がある人は転職先の候補にしてもいいかもしれません。
僕が完全未経験でコンサル業界に転職した際の方法は以下の記事で解説しています。
参考:27歳未経験でメーカーからコンサルに転職した方法【実体験】