「コンサルってなんか胡散臭い」、「本当に必要なの?」
転職先としてもしばしば話題に上るコンサル業界。
高い給料などは魅力的ですが、胡散臭いと感じる人も少なくありません。
なぜそのように見られてしまうのか?
その背景にはいくつかの理由があります。
本記事で詳しく解説します。
僕自身27歳の時にITコンサルに転職しました。転職後の実態を以下の記事で解説しています。
参考:中途でコンサルは辛い?【27歳でコンサルになった僕が解説】
コンサルが胡散臭いと言われる理由
コンサルが胡散臭いと言われる主な理由は以下の3点です。
- 仕事内容がイメージできない
- 専門用語を多く使う
- 給料が高い
仕事内容がイメージできない
胡散臭いと言われる理由の1つは、仕事内容が曖昧でイメージしづらいからです。
コンサルの仕事は多岐にわたります。
具体的には市場調査、経営戦略の提案、業務改善などがありますが、これらは一見すると抽象的です。
また成果物も報告書やプレゼンテーションといった形で提供され、実際にどれだけの効果があったのかが見えづらいもの。
その結果、「コンサルって役に立たないのでは?」と疑問を持つ人が出るのです。
専門用語を多く使う
コンサルが専門用語を多く使う理由は、業界や分野特有の知識を相手に適切に伝えるためです。
しかし一般の人にとっては、その専門用語が理解しにくく感じることがあります。
具体的には、「シナジー効果」や「ケイパビリティ」などが挙げられます。
これらの言葉は、その分野に携わっている人からすると当たり前かもしれませんが、初めて耳にする人にとっては難解です。
給料が高い
給料が高いことも胡散臭いと言われる理由の1つです。
コンサルは30代前半で年収1,000万円を超えることもあります。
このような数字を目にすると、「それだけの価値があるのか?」と疑問を抱く人もいます。
コンサルが高い報酬を受け取るのは、その専門知識と経験、そして顧客に対する高い付加価値があるからです。
実際に企業の重要な意思決定に携わっているのです。
参考:コンサルの給料が高い納得の理由とは?【給料の相場も解説】
怪しいコンサルの見分け方
怪しいコンサルを見分けるには、以下の3つのポイントに注目しましょう。
- 実地調査や実データ分析を行っているか
- 提案内容への質問に答えられるか
- 取引実績がしっかりしているか
実地調査や実データ分析を行っているか
実地調査や実データに基づいて分析を行っているかどうか、確認しましょう。
信頼できるコンサルは、顧客の現場に足を運び、観察し、詳細なデータを収集します。
これによって机上の空論でなく、地に足の着いた提案を行うことができます。
例えば、製造業の効率化プロジェクトであれば、工場を訪れて生産ラインを観察し、従業員と話をし、機械の稼働データを収集するといった感じです。
「時間とコストがかかりすぎて無駄」と考える人もいるかもしれません。
しかし実際には、具体的なデータと観察に裏付けされた支援を行うことで、より高い成果が得られるのです。
参考:現場を知らないコンサルの3つの問題点【役に立たない?】
提案内容への質問に答えられるか
信頼できるコンサルは、提案内容に対する質問に対して即座に、そして具体的に答えることができます。
答えられない場合は、知識や経験不足、または提案の品質自体が不十分な可能性あります。
「詳細は後で調べる」、「専門外なので答えられない」といった回答ばかりであれば、黄色信号です。
提案内容が浅く、詳細な考察が行われていない可能性があります。
取引実績がしっかりしているか
コンサルを選ぶ際には、過去の取引実績がしっかりしているかどうかも確認しましょう。
実績を確認する理由は以下です。
- サービス品質が高い可能性が高まるため
- 他企業での経験・ノウハウを活かしてもらえる可能性があるため
世の中には無数のコンサル会社があります。
その中でも、大手企業と長期間の取引実績があるコンサルは、その企業から信頼を得ているということです。
実績で全てが決まるわけではありませんが、重要な情報になります。
胡散臭いけど魅力的なコンサルの世界
コンサルの世界は、胡散臭さが取り上げられがちですが、実は魅力的な側面もあります。
コンサルとして働くのには、以下のようなメリットがあります。
- 顧客への貢献度が高い・やりがいがある
- 様々な経験とスキルが身に付く
- 人材としての市場価値が高まる
顧客への貢献度が高い・やりがいがある
コンサルは顧客への貢献度が高く、やりがいを感じやすい職業です。
様々な企業や組織の課題解決に関与する中で、目に見える成果を得ることできます。
例えば、新規市場への進出を目指す企業に対する戦略立案の支援をしたとします。
その結果として、顧客企業の売り上げや市場シェアが上昇した場合、数値面で自分の貢献度が実感できるとともに、顧客からも直接感謝の言葉をもらえます。
コンサルは特にインパクトが大きな仕事が多いため、その分やりがいを感じられます。
プロジェクトごとに学びがあり、成長できる
コンサルは他の職業と比べても、成長スピードが速いです。
1つのプロジェクトの中でも、全く異なる業界や分野の知識を身につけることができます。
例えばデジタルマーケティングの案件では、
- SNS広告の手法
- アンケート分析の手法
- ホームページ作成の手法
などを学べます。
またチームとして働くことが、より一層成長を加速させます。
経験豊富な先輩コンサルと一緒に働くことで、自分では気づかなかった視点や方法論を学ぶことができます。
このように自己成長を実感できる瞬間が多いのもコンサルの魅力です。
常に学び続けることは大変な部分もありますが、その分得るものが多いのです。
人材としての市場価値が高い
コンサルは人材としての市場価値が高い職業です。
そのため、コンサルとしての経験を積むことで、その後のキャリアの幅が大きく広がります。
コンサルは企業の多岐にわたる課題を解決するため、様々なスキルとノウハウが身につきます。
これらの経験値が転職市場でも高く評価されるのです。
実際にコンサルとして一度働くと、ヘッドハンティングで声がかかることも少なくありません。
コンサルに関するよくある質問
よくある質問について、以下の3つの質問と回答をご紹介します。
コンサルは自分でやれば不要?
必ずしも不要とは言えません。
確かに一部の業務は自ら行うことが可能です。一方で専門的な知識と経験を持つコンサルは、自社では気付かない課題や事業機会を見つけることができます。例えば、社内では見過ごされがちな業務プロセスの改善点を、第三者的に外部の視点で明確化することができます。
「自分でやった方がコストがかからない」という見方もありますが、コンサルを利用すると短期間で問題解決が行えるため、時間と人的リソースの両方を節約することができるのです。
経営コンサルはなぜ胡散臭い?
経営コンサルは他人のビジネスを指導する立場にありながら、自らのビジネスを成功させた経験がないことがあります。これが胡散臭いと言われる原因の1つです。
また中にはコンサルティングの方法が抽象的で具体性に欠けるケースもあります。あいまいなアドバイスや一般論を述べるだけで、実際のビジネス改善に繋がる具体的なアクションプランを提供しない場合には、胡散臭さが一層増します。
まとめ:コンサル=胡散臭いは誤解
本記事では、コンサルが胡散臭いと言われる理由や怪しいコンサルの見分け方、そして実は魅力的なコンサルの世界について解説しました。
コンサルには向き不向きもありますが、顧客への貢献度が高く、やりがいを感じられる職業でもあります。
興味が出た人は、ぜひコンサルの世界を一度覗いてみてはいかがでしょうか。
実際に僕が27歳の時に完全未経験でコンサルに転職した方法を以下の記事で解説しています。
参考:27歳未経験でメーカーからコンサルに転職した方法【実体験】