「コンサルって憧れる」、「でも実際にはスキルがつかないのかな?」
高収入や仕事のダイナミックさも相まって、近年注目を集めているコンサル業界。
一方で「スキルが身につかないのではないか」といった不安の声も少なくありません。
本記事では、その実態を詳しく解説します。
僕自身27歳の時にコンサルに転職しました。コンサルの辛い点や魅力については、以下の記事で実体験を公開しています。
参考:コンサルの中途は辛い?【27歳でコンサルになった僕が解説】
コンサルはスキルがつかない?
結論、「コンサルはスキルがつかない」ということはありません。
むしろ短期間でも色々なスキルや経験が積めるため、転職市場でも引っ張りだことなっているのです。
コンサル実態について解説します。
- スキルがつかないと言われる理由
- コンサルで身につかないスキル
- スキル習得の機会は多い
スキルがつかないと言われる理由
「スキルがつかない」と言われるのは、コンサルの仕事が特定の業務に深く根ざしていないためです。
例えば、製造業であれば製造技術が身についたり、ITエンジニアであればプログラミングなどのスキルが習得できたりします。
一方でコンサルの場合は、さまざまな顧客の事業をサポートする役割のため、手に職がつかないことがあります。
そのため「スキルがつかない」と思われてしまうことがあるのです。
ただそれはあくまで一側面にすぎません。
実際には、コンサルは課題解決力や分析力などのスキルが身に付きます。
そしてこれらのスキルはあらゆる場面で活用可能なため、市場価値が高いのです。
コンサルで身につかないスキル
コンサル業界で働いていると、身に付きづらいスキルもあります。
いわゆる専門技術(ハードスキル)と呼ばれるスキルです。
具体例は以下です。
- プログラミング
- 設計技術(CAD等)
- セキュリティ技術 等
これらのスキルはメーカーや事業会社に専門人材がいます。
そのため、このような実務的な技術に関しては、コンサルよりも現場のプロフェッショナルの方が習得しやすいです。
ただし、このようなスキルが「全く身につかない」というわけではありません。
コンサルは幅広い課題を解決するため、上記のようなスキルについても広く一定程度の知識を有していることが求められる場合があります。
あくまでその道のプロには及ばないというだけです。
スキル習得の機会は多い
コンサルむしろ色々なスキルを習得する機会があります。
なぜなら、プロジェクトごとに必要になるスキルが異なるからです。
例えば、システム刷新のプロジェクトであれば最新のIT知識が必要になりますし、新製品開発のプロジェクトであればマーケティング力が求められます。
そしてコンサルは常にプロジェクトに求められる新たなスキルを学び続けるのです。
「それってめちゃくちゃ大変じゃない?」という意見もあります。
ただポジティブに捉えれば、仕事の中でさまざまなスキルを習得する機会があるのです。
コンサルで身につくスキル
コンサルで身につく主なスキルとして以下が挙げられます。
- 課題解決力
- ロジカルシンキング
- 資料作成力
課題解決力
コンサルの目的は、顧客の課題解決です。
そのため必ず身につくスキルが「課題解決力」です。
顧客が直面しているさまざまな課題に対して、迅速かつ適切な解決策を提案することが主な業務となります。
例えば、新規事業の立ち上げプロジェクトであれば以下のような様々な課題が生じます。
- 顧客の強みは何か?
- どのようにライバル企業に勝つか?
- 人材不足の中でどのように取り組むか?
これら1つ1つの課題と向き合い、解決策を検討するのです。
「課題解決」と聞くと、ビジネスマンなら誰でも日々実践しているように感じるかもしれません。
ただコンサルの場合、課題解決に取り組む量と質が圧倒的に高いのです。
ロジカルシンキング
ロジカルシンキングは、コンサルにとって不可欠なスキルです。
例えば、顧客のコスト削減を行う場合、「現状分析→課題→対策→期待効果」といった流れで対応方針を分かりやすく説明する必要があります。
このように、感覚ではなく、根拠に基づいた説明を行うことで顧客を納得させることができるのです。
コンサルとして働いていれば、日々ロジカルシンキングのスキルを磨く機会があります。
ロジカルシンキングはコンサルの仕事を成功させる鍵であり、必須スキルなのです。
資料作成力
資料作成力は、コンサルの分かりやすいスキルの1つです。
パワーポイント、ワード、エクセル。日々様々な資料を作成しますが、その質は他の職種とは一線を画します。
理由はコンサルが日々、大企業や役員など、レベルの高い顧客に向けて資料を作成しているからです。
そのような人に資料を読んでもらうには、以下のような様々な点に注意を払う必要があります。
- 資料の見やすさ
- メッセージの明確さ
- 適切な論理構造
特に役員クラスの顧客は、短時間で重要な意思決定を行います。
そのため、要点が的確にまとめられている必要があります。
資料作成力を身につけることで、説得力のある説明ができるようになり、顧客との信頼関係がより強固になります。
コンサルへの転職方法とキャリア
コンサルタントへの転職を考える際、注意しておくべきポイントは主に以下の3つです。
- コンサル特化の転職エージェントの活用
- コンサルのキャリアの積み方
コンサル特化の転職エージェントの活用
コンサルに転職する際は、コンサル特化の転職エージェントを活用するのが最も効率的なルートです。
コンサル特化のエージェントは、コンサル業界の動向や企業ごとの特徴を熟知しています。
企業の社風や求めている人材、採用担当者の好みまで、細かな情報を把握しているため、転職者に合った企業をピンポイントで紹介できます。
中には「転職エージェントを使うと自分のペースで進められない」という意見もあります。
ただそれは適切にコミュニケーションを取れば簡単に解消できます。
僕自身が実際にコンサル特化の転職エージェントを使った体験談ついては、以下をご覧ください。
参考:MyVision(マイビジョン)を僕が使った体験談!コンサル特化転職エージェントの評判は?
コンサルのキャリアの積み方
コンサルとしてキャリアを積む王道パターンは、少しずつ大きなプロジェクトに挑戦していくことです。
毎回異なるプロジェクトに取り組むことで、課題解決力やプロジェクトマネジメント力を磨くことができます。
そしてプロジェクトリーダーを務めるまでになればもう立派なコンサルタントです。
コンサルの後のキャリア
コンサルになった次のキャリアは意外と多岐にわたります。
具体的には、他のコンサル会社に転職する人もいれば、事業会社の企画部門に転職する人も少なくありません。
コンサルで身につく課題解決力やロジカルシンキングのスキルは、他の業界でも非常に高く評価されます。
そのため、コンサルとして数年働けば、その後の転職もかなりしやすくなります。
コンサルはスキルがつかないと思っている人のよくある質問
コンサルのスキルに関するよくある質問にお答えします。
コンサルタントに必要なスキルは?
コンサルに求められる必須スキルとしては、課題解決力、ロジカルシンキング、資料作成力、コミュニケーション力などが挙げられます。
コンサルの弱点は何ですか?
コンサルは各分野の専門家よりは知識が劣る場合があります。理由は、コンサルは自身で実務を行っているわけではないためです。ただ、より俯瞰した目線でその時取るべきアクションや解決策を提示することで、コンサルにしか出せない価値を発揮できます。
コンサルは何年目で転職する人が多い?
一般的には在籍3〜5年目で転職の波が来ると言われることがあります。それくらいの年数働くと仕事内容も理解できるため、「さらなる成長やキャリアの幅を広げたい」という思いが生じやすいからです。
まとめ:コンサルはスキルが身につかないというのは誤解
本記事では、コンサルのスキルに関する実態や転職方法などについて解説しました。
コンサルには良い点と悪い点がありますが、自分次第で様々なスキルが身につけられる魅力的な職業です。
興味が出た人はぜひ今後のキャリアの選択肢の1つとして検討してみてください。
僕が27歳の時に未経験でコンサルに転職した方法は、以下の記事で解説しています!
参考:27歳未経験でメーカーからコンサルに転職した方法【実体験】