「コンサルって響きはかっこいいけど、やりがいがないって聞く…」
コンサルは近年人気が急上昇している職業です。
実際に多くの人がキャリアアップを目指してコンサルに転職しています。
一方で「やりがいを感じない」、「案外業務が地味」など、ネガティブな意見も聞きます。
本記事で実態に迫ります。
僕自身27歳の時にコンサルに転職しました。その時の生々しい実体験を以下の記事で解説しています。
参考:コンサルの中途は辛い?【27歳でコンサルになった僕が解説】
コンサルはやりがいがないと言われる理由
コンサルの仕事がやりがいがないと言われる理由は以下です。
- アドバイスしか行わない
- 地味な作業が多い
- 規模の小さなプロジェクトも多い
アドバイスしか行わない
コンサルは、事業会社のように自ら製品を作ったり、サービスを提供したりするわけではありません。
あくまで、顧客企業へのアドバイスが業務のメインです。
これが「やりがいがない」と感じる原因の1つです。
プロジェクトの実行や最終的な判断は顧客が行います。
そのため、自発的に事業を進めたいタイプの人にとっては、達成感が少ないと感じることもあるでしょう。
ただ、顧客の成功の裏にコンサルの貢献があるのもまた事実です。
やりがいや達成感をどこに求めるかがポイントになります。
地味な作業が多い
意外かもしれませんが、コンサルの仕事は地味な作業も多いです。
顧客に適切なアドバイスを行うには、その裏で正確な議事録を取ったり、データ分析を行ったりすることが必要なのです。
雑な記録や分析では、適切なアドバイスはできませんし、顧客の信頼を失うことにもなります。
そんな作業は誰かに任せればいいのでは?と思うかもしれません。
ただそうした地味な作業を丁寧に行ってこそ、最終的に大きな成果が生み出せるのです。
規模の小さなプロジェクトも多い
コンサルのプロジェクトは案外小さいものも多いです。
具体的には、短いものだと3ヶ月程度で終わるプロジェクトも少なくありません。
顧客企業は短期間で成果を出さないといけないケースも多く、そのような際にコンサルを頼るのです。
例えばITツールの選定など、取り組み内容が明確なテーマは3ヶ月以内でプロジェクトが完了するケースも多いです。
一部の人は、長期間にわたる深い関わりがないことに不満を感じるかもしれません。
しかし、限られた時間でも十分に成果を出すことはできます。
また、その分多くのプロジェクトに携われるというメリットもあるのです。
コンサルはやりがいがないと感じる人の特徴
コンサルの仕事にやりがいを感じづらい人の特徴は以下です。
- 主体性がない
- 新しいことを学ぶのが苦痛
- コミュニケーションが苦手
主体性がない
コンサルの世界では、主体性を強く求められます。
指示待ち人間だと活躍は難しいです。
コンサルは顧客の課題に対する解決策を提案して、リードするのが役割です。
なので自ら課題に気づき、自発的にアクションを取ることが求められます。
例えば、顧客のニーズが不明確な状況でも、仮説を持って最適な解決策を提案します。
このような主体性がないと、顧客からの信頼を得ることはできません。
逆に主体的に動ける人にとっては、やりがいのある仕事だと言えます。
新しいことを学ぶのが苦痛
コンサルは常に新しいことを学び続ける必要があります。
なので学習が苦痛と感じる人には、厳しい仕事かもしれません。
コンサルは業界やプロジェクトごとに異なる課題に対応するため、常に新しい知識やスキルが必要となるのです。
例えば、製造業の現場改善のプロジェクトに取り組んだ翌週には、IT分野のデジタル化支援に取り組むこともあります。
日々の学習に疲れることもありますが、成長欲がある人にはやりがいのある職業と言えます。
コミュニケーションが苦手
コンサルの仕事では、顧客とのコミュニケーションが重要です。
コンサルは顧客のことを理解して初めて、良いアドバイスができるからです。
例えば顧客の現場改善をする場合は、各部署にヒアリングして課題を深く理解する必要があります。
コミュニケーションを避けていては、決して現場の実態を把握することはできません。
コミュニケーションが苦手な人は億劫に感じてしまうかもしれません。
ただプロジェクトを成功させるためには、大事なプロセスなのです。
コンサルのやりがい4選
コンサルの仕事には、やりがいもあります。
主に以下が挙げられます。
- 顧客と直接対話できる
- 個人の裁量がある
- 知的好奇心が満たされる
- 成長機会が多い
顧客と直接対話できる
コンサルのやりがいの1つとして、顧客と直接対話できる点が挙げられます。
一般的な多くの企業では、自身の立場や役職に応じて上司や社内の人々と交流する機会の方が多いです。
一方でコンサルは、時には顧客企業の社長など、普段接することがない相手との対話が可能です。
例えば、経営戦略を検討するプロジェクトでは、顧客企業の経営陣にヒアリングを行う機会があります。
「顧客とのコミュニケーションで疲れそう」と感じる人もいるかもしれません。
実際、コンサルには高いコミュニケーションスキルや洞察力が求められます。
ただその分、得られる学びも大きいのです。
個人の裁量がある
コンサルは、「若くても裁量を持てる傾向」があります。
一般的な大手企業では、業務が細分化され、経験や役職によって権限が制限されることが多いです。
コンサルティング業界はむしろ逆。
比較的若い段階から、裁量を与えられ、プロジェクトに関与することができます。
これは経験年数だけではなく、その人の実力や思考力が重視されるからです。
顧客と直接議論し、その企業の今後を左右するような重要な意思決定に関わる機会を得られます。
若手であっても裁量が大きく、プロジェクトの推進役になれるのは、コンサルの大きなやりがいです。
知的好奇心が満たされる
コンサルの仕事は、日々新しい学びと発見の連続です。
様々な業界のプロジェクトに関わるため、日々新しい知識に触れる機会があるからです。
例えば、金融業界特有の業務について学ぶこともあれば、最新のDX技術に携わることもあります。
それぞれの業界ごとに課題やテーマが異なるため、さまざまな視点で気づきがあるのです。
「いろんな業界に携わると自分の専門性ができないのでは?」と思う人もいるかもしれません。
しかし異なる知識が繋がり、自分だけの価値が発揮できる瞬間もあります。
それがコンサルの面白さでもあるのです。
成長機会が多い
コンサル業界は、成長機会が多いです。
理由は以下の2つ。
- 多くのプロジェクトに携われる
- 求められる仕事の水準が高い
多くのプロジェクトに携わる中で様々なチャレンジがあり、成長することができます。
また顧客は高い費用でコンサルに発注しているため、期待値も高いです。
それに応える水準の仕事を続けていると、気づけば大きく成長しているのです。
「高い期待に応えるのは辛そう…」と思う人もいると思います。
もちろん楽ではありませんが、こうした状況を乗り越えた際の成長実感はかけがえのないものです。
コンサルはやりがいがないと思ってる人のよくある質問
コンサル業界に関するよくある質問にお答えします。
コンサルに向いていない人は?
例えば、①顧客ファーストで働けない人、②論理的に考えられない人、③向上心がない人 などはコンサルに向いてない可能性があります。以下の記事で詳しく解説しています。
コンサルは辛い?
コンサルに転職して、辛いと感じる人も中にはいます。僕の場合、転職直後は、①プロ意識の高さ、②知識のキャッチアップ、③労働時間が長いこと などが辛く感じました。以下の記事をご覧ください。
コンサルは中身がない?
一見何をしているのかイメージが湧かないため、そのように言われることがありますが、そんなことはありません。コンサルは緻密な状況把握と分析結果に基づいて、顧客にしっかりと価値提供を行なっています。
まとめ:「コンサルはやりがいがない」は捉え方次第
本記事では「コンサルはやりがいがない」と言われる理由やその実態について詳しく解説しました。
コンサルには向き不向きがありますが、一部の人にとっては非常にやりがいがある仕事です。
僕自身やりがいを持って働けているので、興味が出た人はぜひ転職先の1つとして検討してみてください。
僕は27歳の時に完全未経験でコンサルになりました。具体的な転職方法は以下の記事で解説しています。
参考:27歳未経験でメーカーからコンサルに転職した方法【実体験】