「ITコンサルって今後も伸びる?」、「AIもあるし、なくなりそう…」
ITコンサルへの転職を考えている人には気になる話題ですよね。
結論、ITコンサルがなくなることはないでしょう。
また万が一なくなっても、転職は容易なのでリスクは低いです。
本記事で詳しく解説します。
27歳でITコンサルに転職した僕のリアルな実体験については、以下の記事で解説しています!
参考:中途でコンサルは辛い?【27歳でコンサルになった僕が解説】
ITコンサルタントはなくなる?【将来性がある理由】
少なくとも数年以内にITコンサルがなくなることはありません。
主な理由は以下です。
- DXを推進している企業が多い
- IT技術の発展が速い
- 企業の人手不足
DXを推進している企業が多い
近年DX(デジタルトランスフォーメーション)を推進している企業が増えています。
「DX」:データやデジタル技術を活用してビジネスを変革し、競争優位性を確立すること。
IT技術が進化し続けている現代社会。
DXは企業が競争力を維持するための必須事項となっています。
実際に製造業からサービス業まであらゆる企業が、業務プロセス効率化や顧客体験向上など、DXの推進に力を入れています。
そのため、DXをサポートできるITコンサルへのニーズが高まっているのです。
ただ、中にはAIの発展によりITコンサルは不要になるのでは?と考える人もいます。
ただ実際にはAI技術を活用する際も、人間による判断や調整が欠かせません。
そのため、AIが発展すれば発展するほど、逆にITコンサルへのニーズは高まるのです。
IT技術の発展が速い
近年、とてつもないスピードでIT技術が発展しています。
最新のIT技術に乗り遅れたくないという危機感から、ITコンサルへのニーズは年々高まっています。
例えば、クラウド、ビッグデータ分析、AIの技術など。
これらの技術の活用により、企業はデータに基づく意思決定などが可能となり、新たなサービスや製品開発を加速できます。
その他にも、リモートワークなど新しい働き方の実現など、ITコンサルがサポートできる内容は無限になります。
このようにIT技術の急速な発展は、ITコンサルの役割をより重要なものにしているのです。
企業の人手不足
現代社会は、完全な「売り手市場」。
言い換えると人手不足の状況です。
多くの企業が直面している人材不足は、ITコンサルにとって大きなチャンスです。
企業はIT技術で事業を効率化して、人材不足の問題を解決しようとします。
そのためはITスキルを持つ人材が必要ですが、内部で人材を育成したり、採用したりするのは容易ではありません。
このような時に企業は、外部の専門家つまりITコンサルの力を借りるのです。
このように企業の人手不足を背景として、ITコンサルへのニーズは今後も増加し続けるでしょう。
ITコンサルの仕事内容
そもそもITコンサルの仕事とはどのようなものなのか?
解説します。
ITコンサルの業務の種類
ITコンサルタントの業務は多岐にわたります。
企業の数だけ悩みがあり、その解決策も異なります。
具体例としては以下が挙げられます。
- 業務の最適化
- 導入システムの選定
- セキュリティ対策の検討
例えば、業務の効率化を目指して新しい管理システムを導入する場合、ITコンサルはシステムの選定から導入後の運用監視までサポートできます。
またDXを進める企業においては、デジタル戦略の策定から実行支援まで幅広い支援が求められます。
これらの業務は、ITに詳しいだけでなく、ビジネス面における深い知識と経験が求められます。
そのため、ITコンサルが必要になるのです。
このようにITコンサルの業務はITの導入だけでなく、企業の経営に深く関わる多様な内容となっています。
ITコンサルに必要なスキル
ITコンサルに必要なスキルは、テクニカルスキルとソフトスキルに分けられます。
- テクニカルスキル:ITに関する専門的なスキル
- ソフトスキル:コミュニケーション力や交渉力等の汎用的なスキル
最新の技術トレンドを理解し、それらを活用して具体的な解決策を提案できるテクニカルスキルが求められます。
例えば、クラウド、データ分析、セキュリティ対策など、様々なIT知識が求められます。
また、プロジェクトによってはプログラミング能力があるとより効果的な支援が可能になることもあります。
一方で、プロジェクト管理やコミュニケーション力等のソフトスキルも欠かせません。
顧客と良い関係を築き、ニーズを正確に把握するためには、コミュニケーション力が必要です。
さらに、チームを率いてプロジェクトを成功に導くためには、優れたリーダーシップやタイムマネジメントが必須です。
このように、テクニカルスキルとソフトスキルをバランスよく持ち合わせることで、より高い価値を提供するITコンサルになれるのです。
ITコンサルのキャリアパス
ITコンサルのキャリアパスは多様です。
ITコンサルへのなり方と、ITコンサルからの転職方法。両方について解説します。
ITコンサルになる方法
ITコンサルには、新卒でも転職でもどちらからでもなれます。
新卒の場合
新卒の場合は、大学もしくは大学院の情報系や経済・ビジネス系の学部から入るのが一般的です。
またポテンシャルも見られるため、論理的思考力のテストなどが含まれる場合があります。
高学歴は必須ではありませんが、書類選考などが有利になる面は少なからずあるでしょう。
参考:コンサルは低学歴でもなれる?【低学歴で転職する方法を紹介】
転職の場合
他のコンサルティングファームやIT業界、さらには異業種からでも転職が可能です。
実際、多くのITコンサルタントが異業界からの知見を強みとしています。
高度な技術力やビジネススキル、業界知識を持つ人材は、ITコンサルとしての役割を効果的に果たすことができます。
ITコンサルから他の職業への転職方法
ITコンサルの経験は、他の職業への転職時に大きなアドバンテージとなります。
これはITコンサルの多様な知識と経験が多くの業界で高く評価されるからです。
例えば、プロジェクトマネジメント力やデータ分析力は、IT業界以外にも金融、製造業、ヘルスケアなど幅広い業界で必要とされています。
さらに戦略的な思考力を持つITコンサルは、ビジネスアナリストやマーケターといった職業への転職も可能です。
「ITコンサルは専門的過ぎて転職しづらそう」と考える人もいるかもしれません。
しかし、実際には身に付けた多様なスキルと経験を活かし、その後のキャリアも形成しやすい特徴があります。
ITコンサルに関するよくある質問と回答
ITコンサルに関するよくある質問にお答えします。
ITコンサルがいらないと言われるのはなぜ?
ITコンサルタントがいらない言われるのは多くの場合、先入観による誤解です。
企業が直面する課題は複雑です。IT環境の複雑化と新技術の進展に伴い、専門的なアドバイスが可能なITコンサルへの需要は年々高まっています。
ITコンサルの市場規模は?
世界のITコンサルティングサービスの市場規模は、2021年の653億8,000万米ドル(約10兆円)から2028年までに1,008億2,000万米ドル(約15兆円)に達すると予想されています。(出所:GII社レポート)
ITコンサルの市場規模は、今後も拡大し続けると見込まれています。DXの波が世界中で広がっており、企業が競争力を維持するためにはITコンサルの利用が不可欠となるためです。
ITコンサルに必要な資格は?
ITコンサルとして働く上で資格は必須ではありません。ただし、持っていると有利になることもあります。専門知識や技術的なスキルを証明する資格を持っていることで、信頼性が増し、キャリアアップに繋がりやすくなります。
例えば、プロジェクトマネジメントの能力を証明する「PMP(ProjectManagementProfessional)」や、ITサービス管理の国際規格である「ITIL(ITInfrastructureLibrary)」の認定資格があります。また、システム開発に関連する「基本情報技術者試験」や「応用情報技術者試験」などの資格も、技術力を示す一つの指標となり得ます。最近ではクラウドサービスが広まる中で、AWSやGoogleCloud、MicrosoftAzureなどのクラウドサービス認定資格も重要性を増しています。
まとめ:ITコンサルはなくなる可能性が低い、将来性ある職業
本記事では、ITコンサルの将来性や仕事内容、キャリアパスなどについて掘り下げました。
ITコンサルになりたい人は、安心して転職活動を行っていただければと思います。
その後のキャリアも築きやすい魅力ある職業だと言えます。
僕が未経験からITコンサルに転職した際のテクニックについて、以下の記事で解説しています。
参考:27歳未経験でメーカーからコンサルに転職した方法【実体験】