「コンサルに転職して戦力になれるかな」、「優秀なコンサルになる方法は?」
未経験でコンサルに転職し、求められるスキルの高さや働き方に悩む人がいます。
中には成果が出せず、再度転職してしまう人も…
本記事では、中途コンサルが使えない理由やそのようにならない方法について解説します。
- コンサルの中途は使えない?
- 使えないと評価された中途コンサルはどうなる?
- 使えない中途コンサルにならない方法
僕自身が27歳の時にコンサルに転職しました。当時辛かったことを以下の記事で紹介しています。
参考:中途でコンサルは辛い?【27歳でコンサルになった僕が解説】
コンサルの中途は使えない?
残念ながら、以下のような人は使えないと言われてしまう傾向があります。
- 指示待ち人間
- コミュニケーションを避ける
- ゴールから逆算思考ができない
指示待ち人間
指示待ち人間は、コンサルとして活躍できません。
コンサルの仕事は、あらかじめ決まっている定型業務が少ないのが特徴です。
顧客のニーズに合わせて、自ら課題を設定し、解決策を考える必要があります。
なので指示を待っているようだと、コンサルの仕事は一向に進みません。
例えば、あるプロジェクトのメンバーだったとします。
プロジェクトリーダーは複数のプロジェクトのかけ持ちで忙しく、細かな指示を出してくれないかもしれません。
そのような時も、例えば以下のように積極的な行動が起こせる社員が重宝されます。
「お客さんから来ていた追加依頼、私が対応しますね」
「進捗確認の打合せをした方がいいと思うので調整しますね」
自ら行動することで、周りからの信頼を獲得することができます。
コミュニケーションを避ける
コミュニケーションを避ける人は苦労します。
顧客との打合せ、プロジェクトメンバーとの議論など、コンサルの仕事はコミュニケーションを取る機会が多いです。
チームプレーが基本のため、周りのメンバーとうまく連携しないと仕事が進みません。
人に話しかけるのが苦手な人は、コミュニケーションのきっかけを作るのが有効です。
具体的には、以下が挙げられます。
- 周りの社員に合わせて出社する
- チャットでなく、電話する
- 一緒にランチに行く
近年テレワークの普及により、顔を合わせて会話する機会が減っています。
ただ周囲との関係が築けるまでは、そのような機会を積極的に作るのがおすすめです。
ゴールから逆算思考ができない
優秀なコンサルタントほど、ゴールから逆算して行動します。
コンサルの仕事は、半年以内の短期プロジェクトが多いです。
そのため、今日何をするかという短期的な視点で働いていると、あっという間にプロジェクトが終わってしまいます。
成果が出る前にプロジェクトが終わってしまい、顧客が不満を抱いてしまうケースもあります。
プロジェクトで達成すべきゴールを定めて、達成のために必要なタスクを分解していくことが必要です。
初めは難しいかもしれませんが、コンサルには必須のスキルです。
使えないと評価された中途コンサルはどうなる?
使えないと評価されたコンサルは以下の事態に陥る場合があります。
- プロジェクトに呼ばれない/外される
- ボーナスが下がる
- 再度転職してしまう人もいる
プロジェクトに呼ばれない/外される
使えないと評価されたコンサルは、プロジェクトに呼ばれなくなったり、既存のプロジェクトから外されることがあります。
コンサル業界において実力主義です。
企業の重要な課題を解決するための実力が問われます。
なので日々学習して知識をつけたり、プロジェクトメンバーとコミュニケーションをとって連携力を高めたりします。
自分がやりたいプロジェクトに入るためにも、活躍できる能力を身につけることが必要なのです。
ボーナスが下がる
使えないと評価されると、成果連動型の評価制度によりボーナスが下がることがあります。
コンサル業界では成果が重視されます。
具体的には、プロジェクトの成果や顧客の満足度が重要な評価指標になります。
例えば、思うように進まず、納期を守れなかったプロジェクトがあったとします。
このような場合、遅延対応による利益の低下や顧客からのクレームが発生します。
その結果、評価が下がり、ボーナスの減少につながります。
もちろん、コンサル会社でも成果以外の様々な要素が加味されてボーナスの額は決まります。
ただ一般的な会社よりは成果の重みが高い点、認識が必要です。
再度転職してしまう人もいる
環境に適応できず、再度転職してしまう中途コンサルも少なくありません。
プロジェクトで期待された結果を出せないと、評価が低くなります。
このような状態が続くと、次第に重要なプロジェクトへの参加が難しくなります。
その結果、自信を失い、別の企業での再出発を決心する人も少なくないのです。
「使えない」と烙印を押されても、会社を変えることで新しい環境に適応し、再評価されることがあります。
なので転職自体は、必ずしも悪い選択ではありません。
使えない中途コンサルにならない方法
使えない中途コンサルにならないために、以下3つの取り組みを行いましょう。
- 学習する習慣を付ける
- 顧客ファーストの思考を持つ
- プライドを捨てる
学習する習慣を付ける
コンサルとして活躍するには、日々学習が必要です。
顧客の課題解決のため、常に最新の情報を頭に入れておくことが重要です。
学習の成果は、特に顧客との会話の中で実感できます。
顧客からは、日々プロジェクト内外の様々な相談を受けます。
学習を通じて知識の幅を広げておくことで、様々な話題にスピーディーに対応でき、顧客から信頼されます。
顧客との関係性を築くためにも、日常的な学習は欠かせないのです。
顧客ファーストの思考を持つ
顧客のことを第一優先に考える「顧客ファースト」の考え方は重要です。
顧客ファーストとは、例えば以下のような行動を指します。
- 顧客から言われる前に行動する
- 会話の機会を増やし、不安を取り除く
- 顧客が気づいていない課題を発見し、伝える
いずれも自分の仕事を増やす可能性があります。
ただ、顧客のことを最優先に考えて迷わずに実行する姿勢こそが顧客ファーストです。
例えば、顧客内で対立関係が生じていたとします。
このようなときも見て見ぬふりをするのではなく、間を取り持つような行動を起こすことで、顧客から感謝されます。
もちろん、コストに見合わない過剰なサービスにならないよう注意は必要です。
ただ、このような顧客に満足してもらうマインドを持つことが、コンサルとして成功する近道です。
プライドを捨てる
難しいですが、重要なのがプライドを捨てることです。
中途でコンサルになった人は、「自分には他の人にはない経験がある」といったプライドがあります。
ただ、コンサルタントとしては新人。
知識もなければ、コンサルとしての働き方も分からないことだらけです。
周りに何でも聞く
30代などある程度の年齢で転職した人は、自分よりも若い社員に質問するのが恥ずかしいと感じてしまうことがあります。
ただ周りに質問できないのは、まずい状況です。
分からないことをそのままにして、何とか仕事を回してる雰囲気を出し、その場を取り繕う。
このような状態では成長もできませんし、良い結果も出ません。
プライドを捨てて、周りに質問する。
そうすることで、徐々にコンサルとしての働き方が習得できます。
中途コンサルに関するよくある質問
中途コンサルに関するよくある質問にお答えします。
中途でコンサルになって後悔しない?
転職全般に言えることですが、絶対に後悔しないとは言えません。コンサルへの転職で後悔する理由としては、求められるスキルが高い、長時間労働とプレッシャーなどが挙げられます。
コンサルに向いてない人はどんな人?
コンサルに向いてない人の特徴としては、論理的に考えられない、向上心がない、コミュニケーションが苦手などが挙げられます。転職前に自分の適性を考えてみましょう。
コンサルはクビにされたりする?
国内のコンサル会社であれば、簡単にクビになることはありません。これは日本の法律に守られており、合理的な理由がない限りクビにはできないからです。
まとめ:コンサルは中途でも使えない人ばかりでない
本記事ではコンサルへの転職を考えている人に向けて、使えないコンサルにならない方法を解説しました。
コンサルの業務は簡単ではありませんが、その分働きがいがある魅力的な仕事です。
今の仕事にモヤモヤを感じている人は、ぜひ選択肢の1つにしてみてください。
僕自身が27歳完全未経験でコンサルに転職した方法は、以下の記事で解説しています。
参考:27歳未経験でメーカーからコンサルに転職した方法【実体験】