「アクセンチュアって人気だけど、辞める人が多いってホント?」
コンサル業界の中でも、特に人気が高いアクセンチュア。
給料が高いことでも有名ですが、激務なイメージもあるかと思います。
実際のところ、離職率はどうなのか?
本記事で詳しく解説します。
僕も27歳の時にコンサルに転職しました。当時辛かったリアルな実態を以下の記事で解説しています…↓
参考:コンサルの中途は辛い?使えない?【27歳でコンサルになった僕が解説】
アクセンチュアの3年以内離職率は?
今回、アクセンチュアの3年以内離職率について、以下の2ステップで計算しました。
- アクセンチュアの平均勤続年数の調査
- 3年以内離職率の計算
アクセンチュアの平均勤続年数の調査
2020年度のデータになりますが、アクセンチュアの平均勤続年数は4.8年とされています。
ちなみにコンサル業界全体の平均勤続年数は約3〜6年とも言われています。
そのため、特別に短いわけではないと言えます。
アクセンチュアは2015年から「Project PRIDE」とよばれる働き方改革を進めてきたため、その成果と言えるでしょう。
3年以内離職率の計算
平均勤続年数を4.8年とした場合に、「3年以内に離職してしまう人の割合」を計算してみました。
計算結果は以下の通りです。
前提
- 平均勤続年数:4.8年
- 勤続年数は「指数分布」に従うと仮定
- 退職までの期間(4.8年)の平均 = 1 / λ → λ ≈ 0.2083
計算式
3年以内に離職する確率を P(離職 ≤ 3) とすると、指数分布の仮定より
P(離職 ≤ 3) = 1 - e-λ × 3
ここで λ = 1/4.8 を代入すると、
P(離職 ≤ 3) = 1 - e-(3/4.8)
= 1 - e-0.625
≈ 1 - 0.535
= 0.465
上記計算結果から、3年以内の離職率は約46.5%と導かれました。
つまり大体2人に1人が、3年以内に辞めるということ。
なかなか離職率が高いと感じますよね。
アクセンチュアの離職率の実態
アクセンチュアの離職率について、以下2つの実態をご紹介します。
- 元々はハードワークで離職率高め
- 働き方改革が進んでいる
元々はハードワークで離職率高め
アクセンチュアは、元々は今よりも離職率が高かったと言われています。
理由として考えられるのは、ハードな就業環境です。
実際、2022年には社員に違法な時間外労働をさせた疑いで書類送検されたことがあります(参考:日本経済新聞「アクセンチュアを書類送検、違法残業疑い 東京労働局」)。
アクセンチュアに限らずですが、大手のコンサル会社は常に高い成果が求められます。
そのため、社員はその期待に応えようと働き過ぎてしまう傾向があるのです。
離職率は改善傾向
アクセンチュアの離職率は、近年改善傾向にあると言われています。
主な理由は、働き方改革を積極的に進めたためだと考えられます。
2015年から「Project PRIDE」とよばれる活動を通じて、労働環境の改善を進めています。
その結果、以下の通りかなりの改善が見られたと言われています。
アクセンチュアの労働環境に関する声
もちろん部署によって忙しさはまちまちのようですが、以前より改善傾向にあるのは間違いないようです。
アクセンチュアに向いている人
コンサル会社の中でも人気のあるアクセンチュア。
アクセンチュアへの転職が向いている人の特徴は以下です。
- 主体的に働ける人
- グローバルに働きたい人
- ITに強い人
主体的に働ける人
アクセンチュア働くには、主体性が必須です。
アクセンチュアでは、仕事の進め方や解決策を自分で考えて取り組む必要があるからです。
例えば、顧客の業務を効率化するプロジェクトの場合、
- 何が課題なのか?
- どういう解決策があるか?
- 顧客にどのように伝えると効果的か?
など、すべて自分で考える必要があります。
もちろんプロジェクトメンバーと協力しますが、指示待ちの姿勢では進みません。
アクセンチュアでは、一般的な会社以上に主体性が求められるのです。
グローバルに働きたい人
アクセンチュアは、グローバルに働きたい人には絶好の環境です。
理由は、アクセンチュアが世界中に拠点を持つコンサルティング会社だからです。
そのため、海外のプロジェクトに参加したり、海外拠点のメンバーと連携しながら働くこともできます。
ただし、「自分は日本語だけで働きたいんだけど…」という人も心配いりません。
すべてのプロジェクトで英語が必須なわけではありません。
あくまでグローバルに働きたい人には、チャンスがたくさんあるといったイメージです。
ITに強い人
アクセンチュアは、ITに詳しい人にも向いています。
理由は、アクセンチュアがITに強いコンサル会社だからです。
その傾向はここ数年特に顕著です。
コンサルとしてアドバイスするだけでなく、自らシステム開発にも積極的に取り組んでいます。
またクラウドやAI、データ解析といった分野も得意としているため、さまざまなプロジェクトに関われます。
前職でIT分野に関わっていた人には相性が良い会社だと言えるでしょう。
アクセンチュアの離職率に関するよくある質問
アクセンチュアに関するよくある質問にお答えします。
アクセンチュアはついていけない?
アクセンチュアがついていけないと言われる主な理由は、①激務で残業が多い、②求められる成果のレベルが高い、③英語力が求められる場合がある の3点です。もちろんレベルは高いですが、活躍できる人も多いので、心配しすぎる必要はありません。
アクセンチュアは誰でも入れるって本当?
アクセンチュアは大量採用をしている時期もありますが、誰でも入れるということはありません。十分な適正とスキル、経験があるかを見られるので、選考時はしっかり対策するようにしましょう。
アクセンチュアは大量リストラがある?
米国のアクセンチュアではしばしば大規模なリストラが行われています。ただし、日本法人への影響は限定的と見られています。
まとめ:アクセンチュアの3年以内離職率 → 約46.5%と試算!
本記事では、アクセンチュアの3年以内離職率やその計算結果、離職率の背景などについて解説しました。
アクセンチュアはすべての人に向いているわけではありませんが、多様なキャリアを築けるチャンスを秘めた企業です。
興味が湧いた人は、ぜひ転職先の候補として検討してみてはいかがでしょうか。
僕も27歳の時に完全未経験でコンサルに転職しました。当時使った転職テクニックを以下の記事で公開しています↓
参考:メーカーからコンサルに27歳未経験で転職した方法【実体験】