「コンサルってなんか鼻につく」、「実際のところ役に立ってるの?」
世間のコンサルへのイメージは様々。
嫌われることも少なくない業界です。
しかし、一部の人には不評でも、そのニーズは年々高まっているという現実も存在します。
本記事ではコンサルが嫌われる理由から、その実態まで詳しく解説します。
僕自身27歳の時にコンサルに転職して初めて実態がわかりました。詳しくは以下の記事で解説しています。
参考:コンサルの中途は辛い?【27歳でコンサルになった僕が解説】
コンサルが嫌われる理由
コンサルが嫌われる理由には、主に以下の3点があります。
- 役に立たない・中身がない
- 話し方がうざい
- 増えすぎ
役に立たない・中身がない
コンサルはしばしば、「役に立たない」、「中身がない」と言われることがあります。
理由は「それっぽい言葉を並べるだけで具体性がない」というイメージがあるからです。
コンサルの仕事は、顧客の課題解決です。
そのために世の中の動向や顧客企業の分析を行い、アドバイスを行います。
具体的に何か製品を収めるわけではないため、しばしば中身がないといった言われ方をされてしまうのです。
ここで、世の中の実際の声をいくつかご紹介します。
世の中の実際の声
コンサルくんの中身がないのは今に始まったことじゃないが、弊社の上層部もなんでアホな提案に乗るんですかね。そもそも過去に相当投資した結果、赤字だけ垂れ流してるって結果が出てるじゃないですか。コンサルくんの提案なんて市場規模しかうたってないですよ、なんでそんなん信じるの?— 象印🐘 (@yamadastar) February 11, 2024
仕事でコンサルとか自称プロデューサーみたいな人が間に入る事があるけど
いざとなったら本当に役に立たないので騙されないようにね🤗— 岡田光平 (@KoheiOkada5) April 27, 2022
話し方がうざい
中にはコンサルの話し方がイヤという人もいます。
例えば「コンセンサス」、「アグリー」、「シナジー効果」など。
普段聞きなれない横文字を多用するコンサルは確かにいます。
特に外資系コンサルは普段から海外支社の社員と会話していることもあり、このような傾向が強いです。
ただ本当に優秀なコンサルは顧客に合わせた言葉を使って分かりやすく説明するもの。
全てのコンサルがこうだとは思わない方がよいでしょう。
世の中の実際の声
コンサルってなんで横文字使いたがるん?余計説明分かりづらくしてるようなw— ブル (@TTatsunor) January 19, 2022
コンサルってほんと横文字連発で話すからわらってしまう、オポチュニティーなんて機会か好機でいいじゃんくっさ— めんほむᶜʰᵃⁿ❤️💕 (@MenhelHomura) July 17, 2019
増えすぎ
コンサルは、ここ20年ほどで急速に一般化が進んだ職業の1つです。
特にここ数年「○○コンサル」と名乗る人が増えています。
その結果、質の低いコンサルが急増し、嫌われる原因の1つとなっています。
このようなコンサルは、一般的な情報ばかり提供するなど具体策に乏しい傾向があるので要注意です。
金額に見合わないコンサルが増えた結果、コンサルを嫌う人が増えているのです。
世の中の実際の声
ここ数年やたらと『コンサル』を名乗る若者が増えたが、多分私が思うコンサルではないんだろうなぁ— おmimi丸様。 (@mimi_sama_mimi) January 8, 2024
コンサル増えすぎ問題
というより、金持ちたちがコンサルという名の隠れ蓑を使って貴族階層を形成してる。 https://t.co/Ir2yFnzO8M— Seth@FF14レイドいかない民 (@Seth_Aug) June 17, 2024
コンサル嫌いも知っておくべき実態
嫌われることも多いコンサルですが、実際にはプラスの面も多くあります。
コンサル業界の以下の実態は理解しておきましょう。
- コンサルのニーズは年々高まっている
- スキルアップ・キャリアアップにつながる職業
- 就活生の人気の職業
コンサルのニーズは年々高まっている
コンサルを活用する企業は年々増加しています。
理由は企業が取り組む課題が複雑化しているからです。
各企業においてDX(デジタルトランスフォーメーション)が進展し、あらゆるIT技術を駆使しないと競合に勝てない。
またグローバル市場の拡大に伴い、今までとビジネスのやり方を根本から変える必要がある。
そんな時代が到来しています。
このような状況でも、プロのコンサルタントは高い専門知識と経験に基づき、企業を成功へと導きます。
「コンサルのアドバイスは役に立たない」と言う人もいますが、実際に多くの大企業はすでにコンサルを活用して大きな発展を遂げているのです。
スキルアップ・キャリアアップにつながる職業
コンサルの経験は、確実にスキルアップとキャリアアップに繋がります。
さまざまな業界や性質の異なるプロジェクトに携わることで、圧倒的な成長を遂げることができるのです。
具体的には、
- 課題解決力
- 分析力
- プレゼンテーション力
など、あらゆる仕事で求められる基礎スキルが高いレベルで習得できます。
またこれらの経験は、転職時にも有利に働きます。
コンサルは簡単な仕事ではありませんが、自己成長を重視する人にとって、非常に有意義であるといえます。
就活生の人気の職業
現在、コンサルは就活生に人気の職業となっています。
人気の理由としては、
- 給料の高さ
- 自己成長につながる
- 様々な業界・プロジェクトに関われる
などが挙げられます
例えば、外資系コンサルでは若いうちからチャレンジングなプロジェクトに携わりつつ、高い給料を得ることができます。
このようにコンサルとしてキャリアをスタートさせることは、将来の可能性を広げる絶好の機会になるのです。
コンサルをうまく活用する方法
コンサルを効果的に活用する場合、以下のいずれかの内容を発注するのが有効です。
- 世の中の動向調査
- 社内の合意形成支援
- 難易度が高い開発プロジェクトの支援
世の中の動向調査
世の中の動向調査を発注するのは有効です。
国内外の最新動向を調査し、分析することは容易ではありません。
多くの場合、自社だけでは難しいでしょう。
コンサルが多くの情報を有している理由は、過去の調査の蓄積とアクセス力にあります。
過去の調査結果を活用することで短期間で情報を集められるため、非常に効率的です。
また海外支社を有しているコンサルの場合、海外の情報にもアクセスできます。
このようにコンサルを賢く利用すれば、激動の現代社会を勝ち抜ける可能性が高まります。
社内の合意形成支援
社内で大きな判断をするときには合意形成が求められます。
そんなとき、コンサルの支援が非常に大きな助けになります。
第三者であるコンサルが関わることで判断の信頼性が高まり、話がスムーズに進むのです。
社内だけで議論すると、どうしても偏った意見になりがちです。
そこにコンサルが入ることで客観的な判断ができるようになり、話がまとまりやすくなるのです。
例えば、新事業への投資を決める際にコンサルの分析結果を引用してプレゼンを行うことで、上層部の理解を得やすくなります。
要はコンサルの「お墨付き」が後押しになるのです。
このように第三者の意見を取り入れることは非常に有効なのです。
難易度が高い開発プロジェクトの支援
難易度が高い開発プロジェクトにおいて、コンサルの支援は成功の助けになります。
第三者の視点が入ることで失敗のリスクを下げることができるからです。
例えば、全く新しいIT技術を使ったシステム開発プロジェクトがあったとします。
未知の課題が次々に発生し、進行はどうしても遅れがちになります。
そんなときにコンサルが他のプロジェクトでの対策や解決策を紹介することで、状況が好転することも少なくありません。
そのため、コンサルを適切に活用することはプロジェクトの成功率の向上につながるのです。
コンサルが嫌いな人のよくある質問
コンサルが嫌いな人から受ける質問にお答えします。
コンサルの欠点・弱点は?
コンサルの欠点・弱点としては、現場経験がないことが挙げられます。コンサルは間接的に顧客の事業を支援する職業です。そのため、自ら商品やサービスを開発し、売った経験がない人が多いです。この点は特に製造業などの支援を行う際にマイナスになることがあります。
エンジニアはコンサルが嫌い?
コンサルがエンジニアに嫌われるケースはあります。コンサルはシステム開発プロジェクトで発注者と受注者の間に立つことがあります。そのような場合、受注者であるエンジニアの成果物をチェックし、レビューする機会が多いため、うっとうしい存在として見られる場合もあります。
コンサルはなぜ給料が高い?
コンサルの給料が高い理由は、①案件単価が高い、②利益率が高い、③高レベルな人材の確保、の3つです。詳しくは以下の記事をご覧ください。
まとめ:コンサルが嫌いな理由の多くは誤解
本記事では、コンサルタントが嫌われる理由や、彼らの実態、さらにはうまく活用する方法について解説しました。
コンサルには批判的な意見もありますが、世の中のニーズは高まっており、スキルアップやキャリアアップの機会にも恵まれている魅力のある仕事です。
毛嫌いせずに上手く活用したり、自身の転職先の候補にするのも1つの手です。
僕自身27歳の時に完全未経験でコンサルに転職して仕事が面白くなりました。転職した方法は以下の記事で公開しています。
参考:27歳未経験でメーカーからコンサルに転職した方法【実体験】