コンサルがパワポ職人と言われるのはなぜ?【実は悪口?】

コンサルがパワポ職人と言われるのはなぜ?【実は悪口?】

コンサルってパワポだけ作ってるの?」、「優秀なコンサルは何しているのか知りたい

近年人気が高まっているコンサルタント。

優秀なイメージがある一方で、

見栄えのいい資料を作るだけの人」、世間ではそのようなイメージも持たれています。

コンサルとして働いている僕が実態を解説します。

コンサル侍

僕は27歳の時に完全未経験でコンサルに転職しました。その時の実体験を以下の記事で解説しています。

参考:中途でコンサルは辛い?【27歳でコンサルになった僕が解説】

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目次

コンサルがパワポ職人と言われるのはなぜ?

コンサルがパワポ職人と言われるのはなぜ?

コンサルがパワポ職人と言われる理由は以下です。

  1. 仕事の大半がパワポ作り
  2. かっこいい資料を作るだけというイメージ

仕事の大半がパワポ作り

実態としてコンサル業務の多くは、パワポ(PowerPoint)の作成に費やされます。

新規顧客への提案、打合せ、最終報告。

あらゆる場面で顧客への説明が求められます。

そのため、どのような内容・見栄えのスライドを作成すれば顧客に伝わるか。昼夜頭を使ってスライド作成に打ち込んでいるのです。

このような実態を踏まえて「パワポ職人」と呼ばれることがあります。

かっこいい資料を作るだけというイメージ

「パワポ職人」という言葉は、しばしばネガティブな意味で使われます。

具体的には「かっこいいパワポばかり作っていて中身がない人」というニュアンスです。

コンサルは高級取りな割りに、仕事内容が分からない。

そんな世間からのイメージも相まってこのように揶揄されるのです。

実際にはコンサルの本質的な価値は、課題解決にあります。

しかしその点が伝われないことで、世間に誤解されているのです。

パワポ職人ではない優秀なコンサルの3要素

パワポ職人ではない優秀なコンサルの3要素

優秀なコンサルが備えている要素は以下です。

  1. 顧客ファースト
  2. 資料作りより、顧客との対話
  3. 高い課題解決力

顧客ファースト

顧客ファーストはコンサルに必須のスキルです。

どのような状況でも、顧客のニーズを最優先する。

この姿勢が信頼関係を築き、長期的な関係構築につながります。

顧客ファーストを実現するには、顧客の課題や目的を深く理解する必要があります。

例えば、顧客の業界の動向や話題になっているソリューションなどを徹底的に調べ、把握した上で最適な提案を行うことが求められます。

中には「顧客ファーストが過ぎると、顧客の言いなりになってしまうのでは?」と考える人もいます。

実際には、真の顧客ファーストとは顧客にとってベストな選択を見つけること

単に要求に応じるだけでなく、真に価値のある改善策や解決策を模索し続けることが重要なのです。

資料作りより、顧客との対話

コンサルにとって最も重要なのは、顧客との対話です。

資料作りも大事ですが、それだけでは信頼関係は築けません。

顧客のニーズを深く理解し、適切に応えるためにも、直接のコミュニケーションが不可欠なのです。

例えば、顧客との打ち合わせの中では、社内の人事異動やトラブルの発生など、未知課題やリスクが明らかになることがあります。

このようなときに直接話を聞くことで、より具体的な解決策を提示できますし、顧客からの信頼も厚くなります。

中には、対話は最小限にとどめて効率を上げるべきだと考える人もいるかもしれません。

ただそれでは真に顧客の課題を解説することはできないですし、机上の空論の資料を作り、「パワポ職人」と呼ばれてしまいます。

高い課題解決力

コンサルの真の目的。

それは「課題解決」です。

顧客の複雑な課題を解決へと導く、課題解決力が必須のスキルとなります。

単に課題を見つけるだけでなく、解決策を提供することが必要です。

また解決策の見つけ方は、1つではありません。

例えば、データ分析や市場調査を行うこともあれば、競合他社の成功事例を徹底的に研究することもあります。

また社内外の専門家を巻き込み、チーム全体で解決策を導くのも1つの方法です。

このように困難な課題も諦めず、色々な手法を駆使して、解決へと導くのが一流のコンサルタントなのです。

パワポ作成でコンサルが押さえるべきポイント

パワポ作成でコンサルが押さえるべきポイント

パワポを作成する上で、最低限押さえるべきポイントは以下です。

  1. メッセージの明確化
  2. 図表のメリハリ
  3. 視線の流れ

メッセージの明確化

パワポにおいてまず重要なのが、メッセージの明確化です。

一目見ただけで何を伝えたいのか分かる。これが理想のスライドです。

具体的には、スライド最上部のメッセージ(ヘッドライン、リード文)を明確に記載することが重要です。

聞き手はまず、最上部のメッセージを見ます。

なので、その数文だけでスライドの概要がつかめるようにしましょう。

例えば、「売上目標達成のための3つの戦略」というメッセージと共に、結論となる3つの戦略を書くのも良いでしょう。

できるだけ端的に、結論ファーストで書くのがポイントです。

メッセージを明確にすることで聞き手の興味をしっかりと引きつけることができ、プレゼンがうまくいきます。

図表のメリハリ

多くの場合、スライドには図表が入ります。

図表は無駄な色や装飾を省き、伝えたい情報を際立たせることが重要です。

理由は、資料を読む人が一目で理解できるようにするためです。

例えば、図の背景をシンプルな色としつつ、データの対比を示したい部分だけを強調色にすることで、注目すべきポイントが明確になります。

また文字を太字にしたり、サイズを大きくするといった強調も最小限にしましょう。

「装飾が少ないとシンプル過ぎる」と感じる人もいるかもしれません。

ただ全体的にシンプルな中で、一部強調されている箇所があってこそ、目を引くことができるのです。

視線の流れ(Z型とF型)

スライドを作成する際は、読者の視線の流れを意識することが大切です。

人の視線の流れには、主にZ型とF型があります。

Z型は、視線が左→右→左下→右下の順に動きます。

これに対して、

F型は、視線が左上から右へ進み、左側に降りてまた右へ進み…を繰り返します。

どちらのパターンで視線が動くかは資料の種類にもよりますが、パワポの場合はZ型で読まれることが多いです。

そして重要なのは、人が絶対に左から右の順で読むことです。

なので、例えばある商品がAからBに進化した!という説明をする場合、スライドの左側にAの説明を、右側にBの説明を記載するよう気をつけましょう。

コンサルやパワポ職人に関するよくある質問

よくある質問にお答えします。

パワポで必須のスキルは?

コンサルだからといって特段特別なスキルは必要ありません。ただし、スライドの質を高めるためにも、図形や表の挿入や、オブジェクトの配置揃えなど、基礎的な操作スキルは一通りマスターしておきましょう。

パワポ作成にかかる時間はどれくらい?

作成する資料の内容や目的によって大きく異なりますが、1スライド30分程度を目安にしましょう。内容によっては1時間ほどかかることもありますが、それ以上かかる場合は少し効率化を図った方がよいかもしれません。

社内資料のパワポは無駄?

一概には言えませんが、社内打合せ用のパワポはできるだけ効率重視で作ることが望ましいです。同じ社内の人なら簡潔な説明でも内容を理解してもらえることが多いので、パワポ作りに時間を割くのはやや効率が悪いです。またできるだけ見栄えよりも内容を重視して、議論になるような資料を作ることを心がけましょう。

まとめ:パワポ職人と言われるコンサルになるな!

まとめ:パワポ職人と言われるコンサルになるな!

本記事では、コンサルがパワポ職人と言われる背景や、優秀なコンサルの要素、そしてパワポ作成時の重要ポイントなどについて解説しました。

コンサルの目的は、顧客の課題解決です。

パワポ作りも重要ですが、本質を見失わないようにしましょう。

そうすればきっとコンサルとして更に活躍できるでしょう。

コンサル侍

僕自身、完全未経験でメーカーからコンサルに転職しましたが、それなりに活躍できています。転職の裏話については以下の記事をご覧ください。

参考:27歳未経験でメーカーからコンサルに転職した方法【実体験】

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この記事を書いた人

コンサル侍のアバター コンサル侍 ITコンサルタント

社会人4年目に完全未経験でメーカーからコンサルへの転職を成功させた、現役のITコンサルタント。
30代前半で年収1000万円達成。現在は会社の採用や教育活動にも従事。
本サイトでは、実体験に基づくコンサルの労働実態や転職方法に関する情報を発信。

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