「アーサー・ディ・リトルってどうなの?」、「クビになるリスクもありそう…」
経営コンサルの老舗でありながら、日本ではあまり知られていないアーサー・ディ・リトル。
高待遇に惹かれる人も少なくありませんが、激務や離職率、クビになるリスクへの不安もあるかと思います。
本記事では、実際の環境はどうなのか、その実態ついて解説します。

僕自身27歳の時に未経験でコンサルに転職しました。転職当初に辛かった実体験を以下の記事で解説してます↓
参考:コンサルの未経験中途はきつい?辛い?【27歳でコンサルになった僕が解説】


アーサー・ディ・リトルはやばい?クビになる?


アーサー・ディ・リトルの気になる実態について、以下を解説します。
- 労働時間
- 離職率
- クビになるか
労働時間
アーサー・ディ・リトルの労働時間は長い傾向にあります。
平均残業時間は、116.8時間とも言われており、ハードワークであることが分かります。
実際の社員の口コミでも、「労働時間がとにかく長く、身体的にも家庭環境的にもしんどくなった時は退職を検討した」いう声が見られます。
外資系戦略コンサルの宿命でもありますが、それなりのハードワークは覚悟した方がいいでしょう。
一方で、プロジェクトの合間には1週間以上の休暇を取得できるとの声もあります。
そのため、ハードワークの中でもメリハリを持って働きたい人には、向いている会社といえます。
離職率
アーサー・ディ・リトルの離職率は公開されていません。
ただ業界内の評判や社員の声から、ある程度の傾向は見えてきます。
アーサー・ディ・リトルは、コンサル業界の中でも特にハードワークで知られる企業です。
仕事量の多さからも、離職率は一定程度高いことが想定されます。
ただし、その分成長の機会も多く、辞めた後も他の会社で活躍できる実力が付きます。
外資系コンサルでは、キャリアアップのためのポジティブな離職も多いのです。
クビになるか
アーサー・ディ・リトルに限らず、日本企業では簡単にクビになることはありません。
社員を解雇するには労働契約法で示されているように、解雇する明確な理由が求められるからです。
そのため、少しパフォーマンスが悪かったくらいではクビにはなりません。
一方で良い成果が出せないと、給料が下がったり、プロジェクトにアサインされなくなったりはします。
その結果、クビにはされなくても、自主的に辞めていく人が多いのです。
「アーサー・ディ・リトルは良い意味でもやばい


アーサー・ディ・リトルは、厳しいだけでなく、良い面もたくさんあります。
以下3つの点について解説します。
- 給料の高さ
- 社員のレベルの高さ
- キャリア形成のしやすさ
給料の高さ
アーサー・ディ・リトルは、外資系コンサルの中でも、給与水準が高いことで知られています。
年収の水準は以下だと言われています。
ビジネスアナリスト:550万円〜1,000万円
コンサルタント:1,000万円〜1,500万円
マネージャー:1,500万円〜2,000万円
プリンシパル:2,000万円〜3,000万円
パートナー:3,000万円以上
(参考:コトラ)
役職が上がれば上がるほど、報酬もグッと伸びます。
アーサー・ディ・リトルの報酬には、基本給のほかにボーナスやインセンティブも含まれています。
ボーナスは成果主義となっており、プロジェクトの成功や個人のパフォーマンスがダイレクトに反映されます。
アーサー・ディ・リトルは少人数精鋭だからこそ、一人あたりの報酬も高めに設定されているのです。
実力がしっかり報われる魅力的な会社とも言えます。
社員のレベルの高さ
アーサー・ディ・リトルは、社員のレベルが高いです。
国内外の有名大学を卒業していたり、他の会社で経験を積んだ優秀な社員が集まります。
プロジェクトはチームで動くため、自分では解決が難しい課題も周りに相談すればスパッと的確なアドバイスがもらえます。
そしてそのような刺激的な環境で働くと、自然と自分の能力も伸びます。
短期間で成長したい人にとっては、理想の会社と言えます。
キャリア形成のしやすさ
アーサー・ディ・リトルは、キャリア形成がしやすい環境です。
理由は2つあります。
1つ目は世界的な知名度。
アーサー・ディ・リトルと言えば、世界でも有数の経営コンサル会社です。
入るのも簡単ではないため、アーサー・ディ・リトルで働いていたという経歴は転職時にもかなり有利に働きます。
2つ目は身につくスキルの高さ。
多様な業界の課題に触れる中で、高度な知識とスキルを身につきます。
経営戦略からIT・DX戦略まで、色々なクライアントと仕事をする中で、自分自身の市場価値もどんどん高まります。
その後のキャリアとしても、外資・日系の大手事業会社やスタートアップのCFOなど、さまざまなキャリアが選択できます。
このように、転職やキャリアアップを考えている人には、間違いなくおすすめできる環境です。
アーサー・ディ・リトルへの転職方法


アーサー・ディ・リトルへの転職を目指す場合に押さえておきたいポイントを解説します。
- コンサル特化の転職エージェントを使う
- 選考対策
- 他のコンサル会社も受ける
コンサル特化の転職エージェントを使う
コンサルティング業界への転職を目指すなら、コンサル特化の転職エージェントを利用するのが鉄板です。
一般的な転職エージェントと比べて、コンサル業界独自の選考フローや面接対策に精通しているからです。
また一般には公開されていない、非公開の優良求人を紹介してもらえるのも特徴です。



僕自身、MyVisionというコンサル特化エージェントを使いましたが、担当者が各コンサル会社の生々しい実態を教えてくれました笑↓
参考:MyVision(マイビジョン)を僕が使った体験談!コンサル特化転職エージェントの評判は?


エージェントを選ぶ際は、以下の大手のコンサル特化エージェントから選ぶことをおすすめします↓
選考対策
アーサー・ディ・リトルへの転職を目指す場合、選考対策は必須です。
というのもアーサー・ディ・リトルでは、「ケース面接」があるからです。
ケース面接とは、架空のビジネス課題が提示され、その解決策をその場で検討し、答える面接です。
例えば、「ある製造会社の売上を2倍にするためにどんな施策を提案しますか?」といったお題が出ます。
限られた時間で答えを導くには、基礎的な知識に加えて、柔軟な対応力やコミュニケーション力が求められます。
慣れも必要で、自分一人で対策するのはなかなか難しいため、転職エージェントの担当者に対策を手伝ってもらうのもおすすめです。
他のコンサル会社も受ける
アーサー・ディ・リトルを目指している人には、ぜひ他のコンサル会社も受けてもらいたいと思います。
アーサー・ディ・リトルの選考は簡単ではなく、実力があっても求められているポジション次第で受からないこともあります。
そんな時に他のコンサル会社も受けておくと、新たな可能性が広がります。
例えば、マッキンゼー、ボストンコンサルティンググループ、アクセンチュアなどは併願先としてよく名前が挙がります。
同じコンサル業界でもプロジェクトの進め方やカルチャーに違いがあるので、選考の中で真に自分に合った職場が見つかるかもしれません。
アーサー・ディ・リトルはやばいと思っている人のよくある質問
アーサー・ディ・リトルに関するよくある質問にお答えします。
アーサー・ディ・リトルの入社難易度は?
アーサー・ディ・リトルへの入社難易度は高いです。特に新卒採用は内定者が年間5〜8人程度とも言われています。中途採用は通年で募集しているため、募集中のポジションと合致すれば転職できる可能性はあります。
アーサー・ディ・リトルの特徴は?
特徴は高い専門性とグローバルな視野が求められる点にあります。常に最先端の経営課題に取り組むため、新しい知識やスキルの習得が欠かせません。
英語は必須?
選考時点では必ずしもTOEICの点などは求められません。ただしプロジェクトによっては、海外オフィスやグローバルの顧客とのやり取りも発生するので、英語力があるに越したことはないでしょう。
まとめ:アーサー・ディ・リトルはやばくない


本記事では、アーサー・ディ・リトルの実態や働き方、転職方法、よくある疑問などについて解説しました。
コンサル業界には向き不向きがありますが、意欲やスキルがあれば、誰でも挑戦するチャンスがあります。
興味が出た人はぜひアーサー・ディ・リトルも転職先の候補に入れていただければと思います。



僕が完全未経験からコンサルになった時の転職ノウハウを以下の記事にまとめています↓
参考:メーカーからコンサルに27歳未経験で転職した方法【実体験】

